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HIROSHI ASHIDA

蘆田 裕史 / Hiroshi Ashida

1978年、京都生まれ。 京都大学大学院博士課程研究指導認定退学。
日本学術振興会特別研究員PD、京都服飾文化研究財団アソシエイト・キュレーターを経て、京都精華大学ファッションコース専任講師。
ファッションの批評誌『vanitas』編集委員、ファッションのギャラリー「gallery 110」運営メンバー、服と本の店「コトバトフク」運営メンバー。

e-mail: ashidahiroshi ★ gmail.com(★を@に)
twitter: @ihsorihadihsa

『vanitas』の情報は↓
http://fashionista-mag.blogspot.com/
http://www.facebook.com/mag.fashionista

美術館情報その1(ベルギー・オランダ)

さて、ファッションの展覧会を開催している美術館のリストを少しずつ作っていきます。

今日はベルギーとオランダを。

まずはベルギーから。

★アントワープ州立モード美術館

http://www.momu.be/

アントワープ王立美術アカデミーと同じ建物にある、ファッション専門の美術館です。マルタン・マルジェラやベルンハルト・ウィルヘルムら、アカデミー卒のデザイナーの回顧展など、ベルギー・ファッションに関連した展覧会が多いのが特徴です。もちろん、それだけでなくテーマを設定した展覧会も開催されています(現在は「黒」の展覧会です)。

★ハッセルト・モード美術館

http://www.modemuseumhasselt.be/

アントワープと同じオランダ語圏のハッセルトという街にあります。

小さいけどきれいな街です。

最近はサイトも作られ、力がはいってきているようです。

現在の展覧会は「ファッションと宗教」。宗教的な服の歴史ではなく、現代のファッションと宗教の関係に焦点をあわせたものだそうです。

たまにデザインの展覧会をやっているZ33という美術館があるのですが、今サイトを見てみたらFlorentijn Hofmanのアヒルがバッグに!!!

http://www.z33.be/en/projects/badeendtas-rubber-duck-bag

ここは紹介するつもりがなかったのですが、つい勢い余ってしまいました。

★衣装とレースの博物館(ブリュッセル)

http://www.bruxelles.be/artdet.cfm/4209

こぢんまりとした美術館ですが、街中にあるのでアクセスが便利です。

あと、最近はファッション展をまったくやっていないのですが、1996年に「Mode & art 1960-1990」という展覧会がPalais des Beaux-artsというところで開催されました。

http://www.bozar.be/

次にオランダです。

オランダにはファッション専門の美術館は(多分)ありませんが、普通の美術館がファッションの展覧会を企画するだけでなく、衣服を収集もしています。

★フローニンゲル美術館

http://www.groningermuseum.nl/

北端にある街、フローニンゲンにあります。

2005年という比較的早い時期にフセイン・チャラヤンの回顧展を開催しています。他にもベルンハルト・ウィルヘルム(とユッタ・クラウス)の展覧会。確かViktor&Rolfの作品を収集していたと思います。

現在改装中。

★ユトレヒト中央美術館

http://www.centraalmuseum.nl/

オランダのデザイナーからイッセイ・ミヤケやジュンヤ・ワタナベといった日本人デザイナーの作品まで幅広く収集しています。

最近ではアレクサンデル・ファン・スロブ(Alexander van Slobbe)の展覧会がありました。

彼の《SO》というブランドは10年ほど前は日本でも結構有名だったんですが、最近はきかないですね。

★デン・ハーグ市立美術館

http://www.gemeentemuseum.nl/

歴史衣装だけでなく、現代のファッションも収蔵しているのですが、オランダのデザイナーが多いのかな?菱沼良樹の作品なども。

最近ではオート・クチュールの展覧会。

あとは、ロッテルダムのボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館で有名なかびドレスを展示したマルジェラの個展がありました。ここも最近はファッションの展覧会はやっていないと思います。あれ、でも何かでBLESSを見た気がするけど何のときか忘れてしまいました・・・

http://www.boijmans.nl/

8 Responses to “美術館情報その1(ベルギー・オランダ)”

  1. Masaki Takida より:

    SO懐かしいですね。以前は原宿にお店もありましたね

  2. あきこ より:

    アシダサン☆
    ロッテルダムのマルタンのがあったとこ、
    いつもいいのやってますよね!
    続編楽しみにしています!

  3. 蘆田 裕史 / Hiroshi Ashida より:

    >たきださん

    別の友人からもほぼ同じコメントをもらいましたw

    商品としての衣服は市場の論理で舞台を降りてしまうことも多いですが、美術館がファッションも扱えばこんな拾い方もできるんですよね。

    >あきこさん
    あそこはいい美術館ですよね。僕も好きです。

    あきこさんの方が色々回っていらっしゃると思いますので、「ここ抜けてるよ!」みたいなことがあったらご指摘くださいませ。

  4. Olga より:

    待ってました、アシダさん。
    夏とはいえ、今年は海外には足を運べそうにないです、残念。
    出来れば国内の情報も知りたいです!
    小さなギャラリー、地方等も、アシダセレクション待ってますw

  5. 蘆田 裕史 / Hiroshi Ashida より:

    >Olgaさん

    国内はファッション系全然ないんですよね。
    でも少しずつやってみたいと思います。

  6. AKIKO MURATA / 村田 明子 より:

    アシダサン☆
    いえいえ,アシダサンの方がご存知ですよ!
    抜けてる!っていうのは難しいですよね,アントワープが
    成功したようにやりたい地方とか各地にあるみたいで、
    前にカートと一緒にノッテンガム(イギリス)
    に招いて頂いたことがあるのですが、
    いいものは沢山持っているんです。
    でも考慮した見せかたをしないと何も響かないものになって
    しまう。だから、リンダとかカートとか、
    内装に関してとか、古いシャンデリアとか壁紙とか全部売り払って真っ黒にしたらいい(ギャルソンの影響!?)とか真っ白にしたらいい(マルタンの影響!?)とかいうんです 笑
    私には反対も賛成も出来ないのですが 笑
    そういうところ、オランダとかってけっこう前衛的な気がします。
    V&Aのリストレーションの技術は凄いらしいです。
    リストレーションとか本来、日本人って得意だろうから、
    発達して欲しい分野ですよね。
    アンジェロ(フィグス)はサルディニアの地域振興委員みたいなこと
    やっているみたいで、、サルディニアの衣装って素晴らしいんですよね、
    サルディニアの民族衣装博物館なんかが
    面白い事になっているかもしれません。
    美術館かわかりませんが、ベニスのフォルチュニーの家(そこであった、
    Axel Vervoordtの展覧会は素晴らしかったです)とか、
    マラケシのサンローランの家とか、ファッショナブルでいいですよ。
    パリのサンローラン、ベルジェ財団はシンプルだけれど
    ライティングとか見せかたとか
    格式が高いとおもいます。

    ではではで、長く私事が多く失礼しました、
    京都も暑いでしょうから御気をつけて☆☆☆

  7. Hachi / BALMUNG より:

    ファッションと展覧会というキーワードを突き詰めていくだけでもこんなに物事って広がっていくんですね。驚かされます。
    ツイート読ませてもらってます笑

  8. 蘆田 裕史 / Hiroshi Ashida より:

    >Akikoさま

    ごめんなさい!
    「抜けてる」って、「ずば抜けてる」じゃなくて「抜け落ちてる」ってつもりだったんです・・・
    日本語ムズカシイです。

    でもでも、ノッティンガムとかサルディニアのことは全然知らなかったので、
    色んな情報をいただくことができてかえって得した気分です。

    >Hachiさま
    ファッションの人たちも展覧会をもっとやるべきだと思ってるんです。
    美術館じゃなくてもギャラリーとかで。
    直接の顧客獲得にはつながらないかもしれないけども、長い目で見たら絶対マイナスにはならないと思うのです。

    ツイッターは地でやってるので、見られると正直ちょっと恥ずかしいですね・・・