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Olga/Etw.Vonneguet

Olga

Fashion maison Etw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)
Designer

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若者よ、書を捨てよ、町へ出よう。あとxx日

有名な寺山修司さんから引用させて頂きました。

今日、インターンの子に、進路の話しを少し聞き、
自分の中でもう一度、
再考してみた。

私が彼ぐらいの年齢だった頃は、
とにかくバッツバツな考え方で、
世に言う、ガチガチの反骨精神の固まりのような。
ギラギラして、今もそれは、心の奥底だったり、
腹の底だったりに、
基本概念としてあるとしても、
けど、今、その時の自分にあったら、
偉そうな事を!と言って一発殴っている気がする。

ただ、大きな救いと言うか、
今の自分が、
デザイナーとして存在しているのは、
その頃出会った、
八木さんであり、
henlyだったり、
その後の自分の人生を左右する、
かけがえのない友人に会えた事が、
今までも、そしてこれからも
大きな要因としてある気がする。

そういった意味で、
日本国内では会えなかったはずの、何かの糸で、
異国の地で出会うなんていうのも、
面白い話です。

夢を追いかける子に、キラキラした部分だけを見せるつもりは毛頭ないんです。
もちろん、それが救いになる時はある。
だけど、ボネゲのインターン生は、厳しさと楽しさを同時にわかってもらいたい。

その厳しい部分が、実際に自分の身に生々しく起こるとき、
忘れないで欲しいんですよね。
続ける事の大切さと、大変さを。
続けて来た先輩方の事を。

「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない」

ゲーテは苦労したんだろうな、本当にそうだと思う。

そしてボネゲも、本当に特殊な組織だと思う。
苦労なんてもんじゃない苦労を、
笑い声の絶えない人達と、
小さなアトリエで乗り越えて来た。

それは笑っていたかったからかもしれないなあ。
辛くても、笑っていたかったからかもしれない。

それにつきあってくれる仲間達ががいるから、
ボネゲは今日まで存在する事が出来た。

そして私も、
生きて来れたんだな。

若者よ、書を捨てよ、町へ出よう。
夢を描いて好きなことをすればいい。
でもそれは同時に強烈なリスクの固まりだとも思う。
だけど全ては自己責任。
どんな選択も誰のせいでもない。
誰かのせいにするべきでもない。
自分と誰かを比較するものでも無いと思う。

私の回りは幸いな事に、夢を追いかける人達ばかりで、
傍らで苦労を見ている分、だから余計に、
そう思うのかもしれないな。

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