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Olga/Etw.Vonneguet

Olga

Fashion maison Etw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)
Designer

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創らないということと、価格へのアンチズム。

さて


今季はEtw.Vonneguetは15AWを発表してません。
いつもなら3月、10月に新作を発表していたんですが、
今回はアクセサリーの新作のみ発表させて頂きました。


15AWなのか、秋冬なのか、まさかの夏服なのか
着れない服なのか。
わかりませんが、新しく新作コレクションを作る事を見送りました。


それは、納得いくものが作れるまで作らないという
決断だったと思います。


引き続き別色カラーや、リバイバル的に服の生産は続くのですが、
新しいコンセプトで新しいコレクションを発表するのは見送っています。


水面下で動いている事があり、
それが自分にとってぐっと来るものになれば
発表しますし、
ぐっとこないなら
発表しません。


いずれにせよ、なにか見えない所で動いてます。
けど日の目を見ずに終わる可能性もありますけど。笑。


ボネゲをやってて新作の服をつくらないとか、初めてなんですが、
こういう変化も面白いかなと思ってます。
色んな意味で危険な自由を謳歌している。そんなイメージです。


危険な自由っていいな。いい言葉。
自由である事は危うさを含んでいる。
本当の自由には覚悟が必要です。
そのハラハラ感がいいですよね、パラドックス。


さて、アクセサリーコレクションですが、
テーマは [  秘 め 事 ] です。


秘め事。秘密よりも、秘め事です。


閉じ込めた事を後悔するわけでも、
卑下するわけでもない、


美しく飾り、眺めている。
そういうイメージです。


そこには何も感情や起伏も無いフラットな水平線。
ただ美しい秘め事を眺める。


そういう情景です。


お気付きの方もいるかもしれませんが、
価格がゾロ目です。


2222円だったり、
5555円だったり。


これは価格に対する私の考え方をメッセージ的に昇華しようと思い、
ゾロ目にしました。利率を考えれば、危険な事です。


価格は誰が決めると思いますか?
価値は誰が決めると思いますか?


私は、誰でもないような気がしてます。
お客様なのか、私なのか、結局誰でもないような気がしているんです。
上代があり、SALE価格があり、中古市場での価格があり。
最初に決めた本当の商品の価値の意味は何なのか。
何処へ行ってしまったのか。


価格へのアンチズムを価格の「数字」として着目し、ゾロ目にした。
価格までデザインしたかったということです。
それが出来るのは、
SALEをしない、
中古市場にも回りにくい、
アクセサリーラインだけでしょう。
ゾロ目の価格までがデザインであり、
価格が変わってしまった時点で、
商品価値が100%成立しないのですから。


アクセサリーのラインは、私にとってはスケッチのような産物です。
創るという行動を起こす前の、
ここで構想を練ったりする、
かなり大事な要素を含んでいます。


久しぶりにブログを長く書きました。


 [  秘 め 事 ] コレクション。


どうぞ楽しんで頂ければ幸いです。
http://boutique.etw-vngt.com/


Olga



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