Blog

ccplus

contemporary creation+

東京・吉祥寺の大正通りにあるショップcontemporary creation+です。
日本の注目のデザイナーの最新作やオートクチュールのドレス、世界の名デザイナーの稀少なアーカイブまで取り揃える、服好きの聖地のような小さなお店です。
サッカー好きなので、サッカー記事も多いです。
contemporary creation+
武蔵野市吉祥寺本町2-31-2-101
tel+fax 0422-20-8101
http://guild3.exblog.jp

ゴールデンウィークのお買い得

さて、いよいよゴールデンウィークですね。

とは言っても、当方、ずっと服飾販売をやってますので、ゴールデンウィークは働く日と決まっておりますです、はい。

contemporary creation+では、ちょっとお洒落してお出かけしたい品々がインポート、国内もの含め充実しておりますので、是非お越しくださいませ。

ゴールデンウィークのお買い得もやります。4月29日(土)〜5月6日(日)

期間中、お買い上げ金額の10%分のまた使える券を差し上げます(現金の場合)クレジットの場合は5%の券を差し上げます。
是非、この機会をご利用ください。

お買い得商品等も多数ご用意いたしますので、是非吉祥寺へお越しくださいませ。

期間中、5月1日(火)のみ、代休としてお休みします。
その他の日は全て営業いたします。

よろしくお願いいたします。

contemporary creation+
180-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-31-2#101
Tel/Fax:0422-20-8101
open=12:30〜21:00 月+金=休 (祝日の場合は営業)

4月25日(水)TPP交渉参加を阻止する1万人キャンドル集会@日比谷屋音

明日、4月25日(水)東京 日比谷屋音にて STOP TPP!!1万人キャンドル集会が行われます。

是非、1万人と言わず、100万人集め、この国を米国の奴隷化から救いましょう。

よろしくお願いいたします。

目的

日本政府はTPP参加各国との事前協議を進めております。野田総理は、「TPP参加各国が、日本に求めるものについて情報収集を行い、国民的議論を経て、交渉参加表明をするかどうかの結論を得ていく」と国内外に発信しております。政府は限られた地域でシンポジウムを行いましたが、形ばかりの説明を行ったに過ぎず、実際にはほとんど情報が公開されていないのが現状です。

この様な中、野田総理の5月訪米が予定されておりますが、民主党経済連携PTでの「慎重に対応する」との合意を超えて、交渉参加表明を公式に行うのではないかとの懸念が高まっております。

そこで、TPPについて、真の情報公開と徹底的な国民的議論を求めて、TPP交渉参加を阻止するキャンドル集会ならびに街頭デモを行います。みんなで参加しましょう。

1.TPP交渉参加を阻止する1万人キャンドル集会

開催日時  平成24年4月25日(水) 17:30~19:30

開催場所  日比谷公園 野外音楽堂&噴水前広場&楡の木広場

弁士  国会議員・学識者・著名人・団体・市民団体など各分野から

2.TPP交渉参加を阻止する1万人キャンドルデモ

開催日時  平成24年4月25日(水) 19:30~21:30

そして、米韓FTAからTPPを考える というジャーナリスト岩上安身氏の講演のビデオがとてもよく出来てます。

日本がTPP参加によってどうなるのか?米韓FTAで実際に起きた問題点を通して見ていきます。

こちらも、ぜひご覧になってください。そして拡散よろしくお願いいたします。

http://www.youtube.com/watch?v=o64xCGwWEtM

STOP TPP!!

TAKIZAWA NARUMI インタビュー第二部 服作り編

クリエイターインタビュー第二回 TAKIZAWA NARUMI その1
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/03/31151012.htmlのつづきです。

ccplus
文化服装学院は、どのコースに進んだのですか?

TAKIZAWA
大学を辞めて、入学願書を取り寄せ、付属のパンフレットを読んで初めてアパレルの仕組みを知りました。
デザイナーという仕事は知っていましたが、パターンとかニットとかテキスタイル等々、ほかにも色々あるわけです。

服飾の勉強をするとは言ったものの、まったく何も知らないので、パンフレットを読みながら、進路を考えてみました。

それで、アパレル技術科に決めました。読んで字のごとくな科です。
理由としては、服ってどういうふうに『服』になっていくのか知りたかったからです。

構造を理解して構築的な服を、とかそこまで難しい解釈で選んだわけではないですよ。もっと柔らかい感じです。

デザインしたとして、そんなところに袖が付いていたら着れないじゃない、といわれたらデザイン以前の問題でしょう。
だからまず、どういうふうに服になるのか位は知っておかないと。

デザインはその後で考える、ということで技術を選びました。

ただ最近こういう話をすると、着れる服というのがこのブランドの〜、となるのには少々戸惑いますね。
理科系の大学出身だからかな。

ccplus
まず、服作りを勉強したのですね。
授業はどうでした?

TAKIZAWA
一年生のときは基礎科といって、服飾の基礎を学ぶ科でした。
二年生になるときに、自分の専攻を選ぶというカリキュラム。

入学当初、あまり興味が湧かない授業に20分くらい遅刻したんです。〜論みたいな授業。基礎科だからそういうのが多い。
たしか、始業のチャイムから15分までが遅刻でそれ以降は欠席だと先生から説明をされた記憶があったので、
どうせ欠席扱いになるんだし、ぼくは技術を学ぶためにこの学校に入ったのだからと、階段に座ってなにか作業をやっていました。

そこにたまたま担任の先生が通りかかって「なにやってるの(驚)、教室に入りなさい」と怒られました。
ぼくは素直に「どうせ欠席だから、課題やっていたんです」と答えたらますます怒られました。

それ以来、担任の先生は教室でぼくの声が聞こえると安心したそうです。
思えばそんなところから先生のぼくに対する扱いが形成されていった様な気がします。

文化服装学院は年間を通してたくさん課題を提出しなければならないのです。

悩みながら、デザインに精一杯コンセプトを詰め込んで作図とパターンを引くのですが、
実際に製作に入る前に、先生のチェックがあります。
そこでデザイン訂正をもとめられることがしばしば。
ぼくはいつもそれで先生と口論みたいな話し合いになるのです。

まぁ内容としてはパンツの股上が浅すぎるとか、そこにはステッチを入れなさいとか、
一年生には難しいからその仕立てはだめです等、いろいろ。

「なんでその仕様じゃなければいけないんですか?」
「デザイン自体に訂正って、この学校では何を学んだらいいんですか?」と食い下がります。
すると「基礎を学ぶカリキュラムだから、そうして下さい」と言われました。それも正論ではあるけれども‥‥

最後には「逆らうな」ピシャリ。とやられて終了です。
そこまで行ってから対応策を考えるのが常でした。

1クラス60人学級の面倒をみなければならない先生を本当によく困らせていましたね。

たとえ自由にデザインしたとしても、好きなデザイナーみたいなドラマチックなデザインにならないのに、
カリキュラムの範囲内で表現して下さいなんて、ハードルが高かったです。

先生にとっては優等生タイプの学生ではなかったですが、服が出来上がるとよく褒めてくれたので、
可愛い生徒だったのでは?と思っていますよ。

人として口論になったことは一度もありませんでしたから。

ccplus
文化服装学院といえば、『文化式』の作り方があると、卒業生から聞いたのですが、どういう感じなのでしょう??

TAKIZAWA
『文化式』というかどうかはわかりませんが、作図の書き方として
「このダーツは〜センチ以内が自然です」、「袖の曲線はこの直線の中間点から大体1センチ下を通って滑らかに引く」
というような、近似値を使う考え方でしたね。数多の先人達の服をお手本にして。

ぼくはもともと理科系ですから、図形として考えると疑問に思う事がいくつもありました。

計測した寸法に基づいて、滑らかで綺麗な線が引けたと思っても、教科書のその〜センチになかなかならない。
場所によっては、到底なり得ない。

美しい立体にする為の作図なのか、その近似値に合わせる為の作図なのか。
理解に苦しむので、それについてまた先生と速球のキャッチボールです。

一回聞いて「なるほどね」と納得出来るような考え方ではなかったです。古典的ですし。

作図について何もわかっていないうちに拙速に詰め込もうとすると、「わからない、楽しくない」となるでしょう。
実際に早い段階で学校を辞めてしまう人も結構いますから。

ccplus
あ、でも、近似値っていうところが大事なんですよね。
服作りって、結局のところ『辻褄合わせ』なので、ある部分をきちんとやってしまうと、ほかの辻褄が合わなくなるので、
美しい立体にならないわけですよね?

TAKIZAWA
近似値という様式は、作図をスムーズに量産する為のテクニックだと思います。

オートクチュールにはない考え方ですね。オートクチュールはドレーピングの技術とセンスが要。数値は結果論ですから。

テーラーにも囲み製図という近似値みたいな作図があります。
ここの距離はチェスト寸の1/6+ゆとり分、そのポイントを基準に長方形をかいて、ダーツ分量は
シルエットによって調整する、みたいな、計測値に基づいた長方形の囲みの中に線を引く方法です。

そこにマイスター独自の、解剖学や工学が組み込まれることによって、近似値というよりは
もはや黄金律というに等しい。

『文化式』というのはこのような様々な手法の文化服装的解釈といったところでしょうか。
なので各学校、会社、個人で違った方法が編み出されるのでしょう。

このような方程式に当てはめれば服は出来上がります。ですがどうしても限界もあります。
ccplusさんのおっしゃる『辻褄合わせ」作業はここから始まるといったところでしょうか。

あくまで美しい立体の為の辻褄合わせというのならば、技術として理解できます。
ですが、過程があいまいなまま完成までもっていくという意味になってしまうのならば、それはぼくの美意識にはありません。

服は一の位の数字が5から7に変わっていたとしても服になります。
それ位あいまいなものだからこそ、ぼくは過程を大切にしたいんです。
たまたま、偶然、美しい服が出来上がった、とは思いたくないですから。

学校教育では方程式を教えがちです。大事なのはその方程式が出来上がる過程なのに。
そこを丁寧に教えないと深く理解できません。応用も出来ないでしょう。

方程式は便利なので、必要ならば使えばいいと思いますが、
簡単に答えを導き出せるのと、理解するということはまったく別の話です。
考える、ということが大切。その練習をするのが学校なのではと思います。

用意された答えを提出するということを評価するのではなく、どんな服を想像したか、そしてそれを立体にするために
どんなことを考えたかを評価してあげたらいいのに。

ccplus
ああ、なるほど。美しい立体のための近似値なのではなく、あくまでもやり方なのですね?

日本は用意された答えを答えられる人がエリートとして出世していきますからね。
そうじゃない人は排除されていきますから。
これからもそういう評価は出来ないんじゃないですかね??
文化の場合でいえば、結局、文化式が正しいっていう風に体現出来る人しか先生になれないわけですから。

それは、あらゆる分野において言えることなんですけれども。

TAKIZAWA
ぼくが先生なら楽しい授業になるでしょう。想像は自由。チェックは厳しい。
技術が足りていなくとも、気分のいい服は作れます。
そのほんの少しの違いを教えましょう。

ccplus
そういう先生が居ると授業は楽しいですよね。
服作りって、本当は色々なアプローチがありますからね。
もっと色々なものが作れるはずです。

『文化式』っていうのは、フランス料理でいうところの、クラッシックなフランス料理のレシピということでしょうか。

もう面倒くさくて、本国では誰もやらなくなったような、クラッシックなレシピが生きているのかもしれません。

僕も色々なデザイナーと話をしていて段々分かってきたのですが、学校によって全然服の作り方が違いますよね??
素人の時は、そんなこと考えてみたことも無かったのですが。。

フランスのサンディカにはサンディカの、イギリスのセントマーティンにはセントマーティンの、
ベルギーのアントワープアカデミーにはアントワープアカデミーの、それぞれのやり方があって、
全然手法が違うことに気付きました。

その辺は、色々な人へのインタビューで明らかにしていきたいと思ってます。

文化を卒業してから、神戸のファッションコンクールで特選とってノッティンガム芸術大学に留学した吉田直輝くんが、向こうの服作りを見て「なんなんだ、この服作りは??こんなの服じゃないよ、
何をしにイギリスまで来たんだ?と思った」と言ってました。

「人間に布を垂らして適当にカットしていくと、なんとなく服が出来ちゃって、それを綺麗な白人のお姉さんが着ると
綺麗に見えちゃう、なんか悔しいと。
俺、こんなにちゃんと服作れるのに」、って。

でも向こうの作り方って、確かに綺麗だし、それはそれで合理的なんですよね。

ただ文化式のちゃんとした服の作り方にも利点はあって、それは服の造形とパターンを考えながら服作りすることが
出来るってことなんじゃないかと思います。

TAKIZAWA
利点はあると思います。思考が繊細で論理的な日本人には合っています。

そもそも布は平面です。それを体の曲線に美しく沿わせて立体にするわけです。

作図やパターンの段階で、立体を想像しながら平面的に考える、高度ですが理にかなっていますね。

どんな方法であっても、やはり手段の一つです。
ぼくだったら、西洋式に人台に布を垂らしてカットもするし、解析する為に数学や工学も使います。
スパイスを効かせる為には音楽や美術も導入します。

それらすべてに理があり、デザインのためになにが必要か、各々で選択するのです。

ccplus
それで良いと思います。
そして段々、そういう各国のやり方の枠が崩れかかっているのかなと思うことはあります。

今、欧州のブランドで面白いと思う服を作っているところって、日本人のデザイナー・パタンナーが
入っているところがすごく多いのです。

DRIES VAN NOTENとか ANN DEMUL MEESTERもそうだし、 HAIDER ACKERMANNとかもそうです。

パターン力の応用みたいな分野は、日本人の力が大きいですよね。

実際、アントワープのモードミュージアム一階の書店には、文化出版局のパターン本の英語版が平積みにして
置いてあって、この本が欧州でどういう役割をはたすのか?興味津々です。

滝沢さんは、どういう服が作りたいのですか?

なにを目指しているのですか?

TAKIZAWA
その質問には答えなくてもいいように、ひっそりやってきたわけですが、、、、

服を見た人に評価を委ねようと思っていたのですが、、、、

実際あまり具体的に考えていないのです。必要もありませんでしたし。ご容赦ください。

インタビューでよくわかります。ぼくはカテゴライズするのが苦手なんだなということが。
カテゴリーの枠が壁になってしまう気持ち。

これから先の話をする、ということは可能性の話のイメージです。
可能性を限定してしまうのはつまらないでしょう。
ぼくは無責任にこのように考えているわけです。

ですから、かわりにこのブランドの現在について少し話をしましょう。

ブランドを始めて今回で11シーズンとなりました。
毎シーズン自称傑作な服です。。でないと見に来てくれる方に申し訳ないでしょう。

過去のサンプルを見ると、なにをすればいいのか瞬間的に教えてくれます。
過去の自分からのメッセージ。 「続ける」ということの感動です。

前のあの服がいい、と言われると複雑な気分。いまならもっと良くできると絶対言います。

「いままでで一番好き」といわれて素直に嬉しい。気に入ってもらえるというのは素敵なことですよ。

11シーズンは長いようで、ぼくには短く感じますが、この間にたくさんの知識を拾いあつめました。
まだ蓄える余地はあるかと思いますが、服を一通り理解するには充分な時間。

これからはそれを一つずつ捨てて行く作業になります。
せっかく集めたものを捨てるというのは悩みをともなうでしょうけれど。

全部捨て去った先に、このブランドらしい何かがあるのかどうか。
行けばわかる。
いまどこにいるのかは、ぜひ袖を通して想像して欲しい。

服は着るものですから、袖を通さないと可哀想です。
着てもらえない服は、どこかさみしい。

そういう服を世に産み出さないというのもデザイナーの職責でしょう。

その3につづく

クリエイターインタビュー第二回 TAKIZAWA NARUMI その1
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/03/31151012.html

クリエイターインタビューシリーズ

クリエイター・インタビュー第一回 DAN TOMIMATSU 富松暖
http://changefashion.net/blog/ccplus/2011/12/23231910.html

DAN TOMIMATSU インタビュー 第二部 イタリア編
http://changefashion.net/blog/ccplus/2011/12/25152709.html

DAN TOMIMATSU インタビュー 第三部 帰国編
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/01/19210940.html

今週のファッションあれこれ

TAKIZAWA NARUMI の展示ですが、好評につき、しばらく期間延長します!
着ると美しいんですよね〜(特に半袖のジャケット ヤバい!!)

当店では、今期の商品を展示しています。(一般向けに販売しています)

TAKIZAWA NARUMIのアトリエでは、次秋冬の展示です。(バイヤー・プレス アポイントオンリー)
http://temp.takizawa-narumicom.officelive.com/default.aspx

今回、変わったカタチのショートコートがあるのですが、これは傑作ですよ。

秋冬の展示会に関しては、こちらが詳しいくレポートしておりますので、是非ご覧下さい
http://blog.tsushin.tv/yako/2012/03/29/2065/

そして、インタビューの第一回が出来上がりましたので、是非お読みください

クリエイターインタビュー第二回 TAKIZAWA NARUMI その1
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/03/31151012.html

秋冬の展示会は、今後の日本ファッションを担うデザイナー 上榁むねのり氏の展示会も、同じ福島出身のRYOTA SHIGAと共同で、恵比寿にて4月5日までやってますので、バイヤーやプレスの方は、お見逃しなく。

後光の差す美しさですね。

詳しくはこちら
http://uemulomunenoli.com/news.html

uemulo munenoli新作コレクションにつきましては、またまたこちらがレポートしていますので、是非ごらんくださいませ。
http://blog.tsushin.tv/yako/2012/03/23/1934/

上榁さんの服は、ぱっと見ただけじゃ理解出来ない部分があるんですよね。

色々な部分が色々工夫されているのです。

roomsで見た時見えなかった部分が、先日お伺いした時には、見えてきましたよ。

一見シンプルなのですが、やはり、簡単には到達出来ない部分なのだと思います。

日本ファッション界の新たな動き

アントワープ・セントマーティン帰国組の新たな展示会『nnn』というのも渋谷のギャラリーコンシールにて4月8日まで行われています。

筆者も先日レセプションに行ってきました。
是非バイヤーやプレスの皆様は足を運んでみてください。

詳しくは
http://n-n-n.jp/

デザイナー同士、工夫しながらどんどんがんばっていっていただきたいですね。
そして、プレスや工場や生地の皆さんにしても、様々協力出来る部分があるんじゃないかと思います。

日本のファッション、盛り上げていきたいですね!

では、よろしくお願いいたします!

クリエイターインタビュー第二回 TAKIZAWA NARUMI その1

クリエイターインタビュー第二回 TAKIZAWA NARUMI

今回は、東京は恵比寿の奥、広尾との中間地点に小さくて美しいアトリエ兼ショップを持つデザイナーTAKIZAWA NARUMIのインタビューです。
ほぼアトリエでデザイン、パターン、カッティング、縫製、仕上げを行われる服達は、本当に美しいです。

TAKIZAWA NARUMIインタビューの第一回は、核融合エネルギーの実現を目指していた理系の大学生が、服作りに向かうきっかけが語られています。

大変面白いので、是非お読みください。よろしくお願いいたします。

以下インタビュー

ccplus
こんにちは、本日はよろしくお願いいたします。

takizawa
よろしくお願いいたします。

ccplus
滝沢さんは、たしか東京理科大出身なんですよね??デザイナーの経歴としてはめずらしいですね。
どういう経緯でそちらに進まれたのですか?

takizawa
中学生のときに通っていた塾の先生がおもしろい先生で、教育改革を文部省に提案したり、英語の習得の仕方を考案して提案したりしていました。論文を勝手に送っていた訳です。一応リアクションもあったらしいです。
当時ぼくの知っている大人にはいないタイプの人でした。もっとも、周囲の大人にも変わり者と思われていたみたいですが。

授業中もよく内容が脱線していました。ぼくはそっちの方が楽しかった。だから授業が終わってからも二人でいつまでも話をしていました。全部は思い出せない位たくさんのことを話しました。
でも大体は未来のこと、これからの世の中のこと、それは子供達だってこと。

日本の将来を憂いていました、田舎のとても小さい町の隅っこで。

それでその話の中に「核融合』っていうのがあって、「これは水素が融合してエネルギーが発生する、核分裂とは違うエネルギーだ」と。
中学生には固い話だし、最初はチンプンカンプンでしたけれど、先生のおもしろいのはここからで、「太陽はこの原理で燃えているんだよ、つまり地球に小さい太陽を作るっていうこと。しかも 原料は水だからどこでも半永久に手に入る、すごいだろ!」
こんな風に説明されたら「将来、核融合を自分が完成させる!」となってしまい、それで理科大まで行きました。

ccplus
なるほど、きっかけは水素文明なのですね。

どういう環境で育ったのですか?たしか長野県出身ですよね??

takizawa
長野県です。311大震災の時、翌日に大きな地震のあった県北部の栄村の隣町です。

ccplus
それはまた大変な場所ですね。
あのあと、なぜか連続して大きな地震が起きましたけど、大丈夫だったんですか??

takizawa
実家は大丈夫でした。ですがあちこち崖が崩れたり、ひびわれたり、陥没したり。あまり報道されないのですが、大変な惨状だったようです。

ccplus
あの後は、実家に帰ったりしたのですか??

takizawa
そうですね。ですが元々よく帰る方です、ぼくは。家のまわりは360°山なのですが、それが落ち着くんです。山それ自体も好きなのですが、どこを見渡しても大きな山に囲まれているという景色がいいですね。
山の麓には千曲川(信濃川)が流れていて、その河川敷にある砕石場やコンクリートプラントも懐かしくて好きです。

ccplus
ファッションに興味を持ったのはいつ頃からですか?

takizawa
年の離れた兄と姉が居るんです。兄は7歳差、姉は5歳差です。
で、物心つく頃には、兄とか姉がファションとか音楽に凝っていて、それで影響を受けたのではないでしょうか。

でも、だからといってデザイナーになりたいとか思っていたわけではなくて、普通に、いろいろ情報を得たりするのが楽しかったのです。

ccplus
子供の頃はどういう風に育ったのですか?

takizawa
母は公務員で役所勤めでした。勤続四十数年です。とにかく毎日忙しそうだった記憶があります。
ですが、長い休みのときは課題や宿題を一緒にやってくれたことも思い出します。

日中子守りの出来るのがおばあちゃんしか居ないので、小さい頃は父がぼくを仕事現場に連れて行って
くれました。
別に手伝うでもなく、その周辺をぶらぶらしていましたが、嫌がるわけでもなく、よく仕事現場に行っていました。そういうものかなと思って。

父は身一つで土建会社を起こした人です。どんな苦労をして今にいたるのか、その経緯は聞いた事がありません。でもいつも活き活きとした姿しか見せる事のない人です。

自身は学費がなくて、思うように高等教育が受けられなかったということもあり、子供が勉強したいと願えば、援助を惜しまない感じでした。
ぼくよりもずっと発想力と行動力があって、クリエイティブな人だと思います。

ccplus
勉強はしましたか?

takizawa
勉強はしました。好きだから、という訳ではないですが。
教科書、参考書、過去問10年分、隅々まで暗記するくらいに。
勉強していないとなんだか不安だった学生時代でした。

ccplus
それで、東京理科大学に入ったのですよね??

takizawa
理工学部 物理科です。で、そこを中退して文化服装学院に入りました。

ccplus
また、なんでそういうところから、核融合やろうと思っていたところから、突然ファッションをやろうと思ったのですか??

takizawa
突然ファッション、という訳ではありませんが、短く説明するとすれば、大学の夏休み、そのひと月で価値観が変わったんです。

実家の土木建築の仕事を手伝いました。
ぼくは主に建物の基礎工事です。

幼少から見慣れていた仕事ですから、それなりにやれる自信はありました。

若気のいたりで、こういう仕事を少し下に見ていたのでしょう。正直にいうと。

そこでガツンとやられたわけです。

頭脳も体力も人間性も、すべてにおいて自分の小ささを自覚しました。
そんなあたりまえのことを、ですが。

現場監督に毎日怒られながらも必死に仕事に打ち込みましたね。出来ないままでお給料もらうのも恥ずかしいですし。

で、ひとつの工事が終わるわけです。

すると施主さんから感謝されるんです。
「良い仕事をしてくださってうれしいです。ありがとうございました」と頭を下げられるんです。なにも出来ないアルバイトのぼくに対してもです。

そしてそこで何十年という、人の営みが始まるのです。

とてもシンプルに感動しました。施行が完了する度に感動しました。

休憩の時にみなさんお菓子やお茶などを用意してくれます。仕事をしている人たちへのねぎらいや尊敬があるのでしょう。

一ヶ月に渡るアルバイト最後の日、やっと終わったと脱力しているぼくに、おじさん達が声をかけてくれるんです「ナルちゃん今日で最後なの?一緒に仕事出来て楽しかったよ、もっと一緒に仕事したかったな」

 ぼくが必死でくっついていた現場監督さんがまわりの人たちにこういっていたそうです「ナルミはなんにも出来ないけど、一度指示したことは忘れずにやってる。よくやってるよ」って。

ccplus
なるほど
その感覚はよく分ります。

うちも父が造園業なので、小さい頃からよく手伝っていました。

それで、何年かすると庭がどういう風に変わるとか、ずっと見てきたので、よく分ります。

職人さんて凄いんですよね。
何を成すべきなのか、本当によく分っていると思います。
それは、自分の手で、経験で積み上げていったものなんですよね。

造園の場合は、どれだけ綺麗な庭を作っても、時間を積み重ねても、遺産相続で庭が潰されて跡形も無くなってしまうことが多く、それが辛いのですが。。

建築というのは、目の前で、自分が関わってきちんとモノが出来上がっていくのを体験出来ますからね。物理学みたいな抽象的な概念ではなく、そういう目に見えて何かが出来上がる。そして、そこに人々の暮らしがあるっていうことに惹かれたのかもしれないですね。

それで、建築ではなく、なぜ服だったんですか?

takizawa
聞いたひとが納得するほどの理屈はなかったと思います。元々ファッションは好きでしたし、興味はありましたが。

夏休みが終わってアパートに戻り、課題をやらなければと思ってノートとペンをとり、教科書を開いたときにあれ、なにか違う気がする、と感じたんです。それでそのまま電車に乗って実家に戻り、夜中に両親に「大学を辞めさせて下さい」と言いました。

それで「どうするんだ?」と訊かれたときに、「服飾の勉強をする」といいました。他になにも思いつかなかった、事実はそれくらいのことです。

決してアパレルやデザイン業を軽視していた訳ではないですよ。ですがまだ学生だったので、そんなに高尚なことをやるとかいう決意ではなかったということです。
「なにか創りたい」という衝動のほうが前面にあったと思います。

ccplus
その、『なぜ服だったのか?』ということについて、もう少しお聞きしたいのですが、モードを知ったのはいつくらいですか?

TAKIZAWA
1996年とかそれくらいです。

ccplus
最初はどのブランドが好きでした?

TAKIZAWA
ラングです。HELMUT LANG プラダとかラングの全盛期の頃です。あとジルサンダーです。ミニマルで美しかったですね。

ccplus
僕も実は、こういう服をやりたいと思ったのは、イタリアでそういうブランドのウインドーディスプレー見た時からですね。当時、アートを見に欧州を旅していたのですが、イタリアのショップのウインドーディスプレーが衝撃的にカッコ良かったのです。まさに、現代美術だと思いました。元ジルサンダーのデザイナー 上榁むねのりさんも、たしかそういうことをおっしゃっていました。

TAKIZAWA
ミニマルっていう概念も好きです。性に合うといいますか。

ccplus
ミニマルなものが好きな人って、雪国の人が多いような気がします。
雪景色って、ミニマルで美しいですからね。

TAKIZAWA
雪景色の美しさっていうのは、たしかにあると思います。
僕は、生地の色を見る時に、何色か?を見ないんですよ。

生地の表面にある光の反射に反応しているような気がします。

ccplus
雪景色って時間帯によって光線の具合が変わって微妙に色彩が変化していきますからね。
それが美しいですよね。

そういえば、滝沢さんの服は、その微妙な光の当たり具合が、生地とかドレープに良く出てきるような気がします。

TAKIZAWA
それはどうもありがとうございます。
それで、その後にマルジェラとかアンドゥムルメステールとかマルクルビアンとか、雰囲気の違うブランドを知って、また別のデザインにも惹かれるようになりました。そういうのが、脳裏に残っていたのかもしれません。だから、服だったのかなと。でもやっぱり「ファッションデザイナーになりたい」とは全然考えたことはありませんでした。

ccplus
それは、一番面白いときにファッションを見たのだと思います。その辺りから2003年くらいまでが一番面白いでしょう。

イラク戦争あたりから段々面白くなくなっていったと思います。

おそらく、石油の値上がりで、ロシアとか中東の産油国がべらぼうに金持ちになって、その資金が金融界に流れ込んでバブルが起き、投機その他でお金持ちになった層がでてきて、そういうファッションを買う層が変質した為なんじゃないかと思います。
あくまでも顧客あっての服ですからね。

takizawa
ぼくに関しては、マルジェラ以前と以後でなにかが少し変わりました。

ccplus
そうですね、それは僕も共感します。マルジェラがみんなやってますからね、面白いことを。

takizawa
なにかを作ると「マルジェラ好きでしょ?」と言われることがよくあります。実際にマルタンさんがそういうサンプルを作っていなくても「マルジェラっぽい」となります。それで嫌なおもいをしているわけではないですが。

ccplus
ただ、作っていなくても、いつか作っている時もあるんですよね。それくらい、あれこれ作ってますよね。自分で工夫して作った服が、お客さんから、それ「今シーズンのマルジェラから出てますよ」と言われたことありますもの。
偶然、いじっていたら、同じところに辿り着いたということです。
僕は、特段マルジェラに憧れているわけでは無いのですが、自分の感覚に近いんですよね。だから、そういうのって自然に出てきますよね??

takizawa
もともとマルタンさんがやっているような、服とかそれに付帯する歴史に対するアプローチの仕方がぼくも好きなので、自然と近いところにおさまるんです。
そういう感覚とは違った解釈で表現しようと考えたりしました。自分オリジナルを探すとか。でもそもそも好きじゃないことをやっても、いいものがまだ作れないんです。

ccplus
困りましたね。

takizawa
困った事もありましたけど、今はそんなに気にしていません。

ccplus
このインタビューシリーズは、あくまで、『マルジェラ以降、もっとおもしろいファッションの創造』を目指してインタビューしてますので、あとで色々聞きます。
でも、確かに、あの一番面白い時期にファッションの洗礼をうければ、それはファッションがやりたくなりますよね。分かります。

takizawa
現在の人はどうなのでしょうね。何に反応してファッションをやろうと思うのか。

ccplus
どうなんでしょう?誰に反応して服作りをやろうと思うのか?いろいろ聞いてみたいですね。

で、服作りを勉強したいと思って文化服装学院に入ったわけですが、親から反対されませんでした??

takizawa
反対されました。「一時の気の迷いだから、大学を卒業してから考えなさい」と。親からしてみれば当然のことだと思います。まして、母は公務員ですから。

ccplus
どうやって説得したのですか?

takizawa
説得なんて出来ませんでした。言い張っただけです。
ただ最終的には、「反対も賛成も親としてナルミの幸せを願うからだ」ということを言われました。
それでファッションの道に進んだわけですが、ぼくの幸せそうな顔を見て、「母:これでよかったのかもしれない」といっていたよ、と後日姉から聞きました。

その2へ続く

TAKIZAWA NARUMI
http://temp.takizawa-narumicom.officelive.com/default.aspx

クリエイター・インタビューシリーズ

クリエイター・インタビュー第一回 DAN TOMIMATSU 富松暖
http://changefashion.net/blog/ccplus/2011/12/23231910.html

DAN TOMIMATSU インタビュー 第二部 イタリア編
http://changefashion.net/blog/ccplus/2011/12/25152709.html

DAN TOMIMATSU インタビュー 第三部 帰国編
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/01/19210940.html

TAKIZAWANARUMI 2012SS展示・即売会3月24日(土)〜4月8日(日)まで

TAKIZAWANARUMI 2012SS展示・即売会3月24日(土)〜4月8日(日)まで

今週・来週と東京はコレクションウィークですが、当店でもジャパンデザインを応援するフェアを開催します!

今回特別に展示・即売会をやるのは、TAKIZAWA NARUMIです。

3月24日(土)〜4月8日(日)まで、TAKIZAWA NARUMIの2012SSコレクションのほぼフルラインを展示・即売会します。

レディース・ユニセックスです。

ほぼ同じタイミングで、恵比寿のTAKIZAWA NARUMIでは、2012-2013AWコレクションの展示会を開催中です。

バイヤー・プレスの方はTAKIZAWA NARUMIへぜひお出かけください!

takizawa narumi
2012/2013 fall&winter
collection exhibition

2012年3月
       20日〜25日
       27日〜31日
place 2-4-2 ebisu sibuya-ku tokyo japan

TAKIZAWA NARUMI
http://temp.takizawa-narumicom.officelive.com/default.aspx

一般の方は、当店へどうぞ!

TAKIZAWA NARUMIは、核融合エネルギーを勉強するために東京理科大に入学したが、肌に会わず中退。
服を作るために文化服装学院に転入。卒業後デザイナーにという変わった、でも、現在の世の中を象徴するような経歴の持ち主です。

TAKIZAWA NARUMIの服の魅力は、写真では伝え辛いです。(というわけで、今回の写真は、イメージにしました)

一応こちらに写真は出ていますので、参考まで
http://temp.takizawa-narumicom.officelive.com/2012SpringSummer.aspx

なぜなら、腕を通した瞬間、着た瞬間に良い服だ!と分る服だからです。

こういう感覚は、服を着ないと絶対に理解出来ないと思います。

これは、食べ物が、食べてもないと美味しいかどうか分らないという感覚に良く似ています。

そして、管理人の場合は、この感覚をベースに、良いとか悪いとか言ってるわけです、はい。

滝沢さんは、「陶芸をやるように服を作っています。」とおっしゃっていました。

ただ今、ロングインタビュー収録中なので、近いうちにアップ出来ると思いますので、お楽しみに!!

他にもsaisirの新作やスペシャルプライスの品

 SHINPEI HARAとの共同プロジェクト、 algorithm project02のパンツなど、ちら見せ出来ると思いますので、是非contemporary creation+までお越しくださいませ。

期間中、ウェルカムドリンク差し上げます!

是非、日本のファッションを皆様と共に盛り上げていけたらと思います。

よろしくお願いいたします。

contemporary creation+ 取り扱い日本ブランド

aiko szki
algorithm project
DAN TOMIMATSU
GARE
H artinasal hand by..
KAE
MADO by Shinpei Hara
MAY&JUNE byMiho Tanaka
proef by Manami Saito+Katsuhiro Igarashi
saisir by Akiko Iwata
RYOTA SHIGA
sonorite
TAKIZAWA NARUMI
uemulo munenoli …

contemporary creation+

180-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-31-2#101
Tel/Fax:0422-20-8101
open=12:30〜21:00 月+金=休 (祝日の場合は営業)

saisirの2012SSコレクションが入荷しました

いよいよ東京コレクションで、来秋冬の展示会の季節ですが、世間は、やっと春の兆しが来たかなあ?という感じです。

来秋冬ものを見ながら、今シーズンの春夏を展示し、冬物を下げるという、ややこしく、忙しい日々が続きます(笑)

contemporary creation+には、saisirの2012SSコレクションが入荷しました。

saisirの服はパターンがスゴいので、着ると美しいです!
是非着てみてください。

上から

袖が取り外せるトレンチコート42,000yen(40,000)
襟とフードが一体化したジャケット34,650yen(33,000)

撥水生地のフーデッドコート42,000yen(40,000)

襟が取り外せるブルゾン42,000yen(40,000)
中に着たワンピース25,200yen(24,000)

saisir
designer / Akiko Iwata

文化服装学院の大学院bfbの一期生
ヨウジヤマモトのパタンナーを経て独立。
独自のパターンを追求したユニークでリアルな服を作っている。

saisir
http://www.saisir-clothes.com/index.html

こちらの商品のお問い合わせ

contemporary creation+

180-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-31-2#101
Tel/Fax:0422-20-8101
open=12:30〜21:00 月+金=休 (祝日の場合は営業)

関塚ジャパン ロンドン五輪アジア最終予選 対バーレーン ホーム分析

サッカーファンの皆様こんばんは。

さて、サッカー五輪代表は2−0で勝利!

おめでとうございます!

ということでレポ

ロンドン五輪 アジア最終予選 第6戦

3月14日(水)20:00 / 会場:国立競技場

日本U-23 2-0 バーレーンU-23

得点者 扇原貴宏(後半10分)、清武弘嗣(後半14分)

GK:1権田修一
DF:5比嘉祐介
 13鈴木大輔
 4酒井宏樹
 12濱田水輝
MF:10東慶悟
 16山口螢
 3扇原貴宏
 →8 山村和也(後半45分)
 17清武弘嗣
 →11 永井謙佑(後半31分)
FW:14原口元気
 7大津祐樹
 →15 齋藤学(後半37分)

大迫の出場停止で、大津の1トップの布陣
清武が怪我から戻ってきました。

フォーメーションは

     大津
原口   東    清武
  扇原    山口
比嘉 濱口 鈴木 酒井
     権田

ワタクシの記憶が確かなら、山口と扇原の左右が今回から入れ替わっているような気がします。

前もこうでしたっけ??

で、結論から言うと、この方がバランスが良いですね。

とても良いバランスの布陣だと思います。
選手の特性が左右非対称ですし、ポジションの移動をスムーズに行える上に、カバーリングに優れた布陣だと思います。

試合は、前半はほぼ全く試合が動かず0−0

でも、これは設定の範囲であったと思います。

この試合、バーレーンは勝つことが絶対条件で、しかも得点を沢山取らなくてはならないわけです。

日本の前半のパス回しは、安全策でつまらなかったと批判する人が居るようですが、この試合は、つまらないパス回しでもなんでも良いのです。

相手に点を与えなければ良いのですから。

なので、前半はパスを回して相手を走らせ、相手が点を取らなくてはならなくなった後半に、勝負すれば良い。

こういう設定だったと思います。

その通り、日本は、体力をきちんと温存したまま、後半を迎えることが出来、その動きは最後まで落ちることはありませんでした。

この辺は、時間のマネジメントがきちんと出来るようになってきたということです。

相手は弱かったとはいえ、この試合に関しては、守備は安心して見ていられました。

それは、ポジショニングが間違っていないこと。

きちんと前からプレスがかかっていることが大きかったと思います。

特に、山口蛍に関しては、2枚くらい成長したなと思います。

動きの質、量とも良くなりましたね。同じチームの扇原や清武と組んでいるということもあると思いますが、山口がすごく効いていると思いました。

遠藤と明神を合わせたような選手になってくれると良いなと思います。

ボランチに関しては、日本の未来のためにも、本番はこの2人にやって欲しいなと思ってます。4−2−3−1で闘うのなら。ということですが。。

原口の守備も段々良くなってきました。

清武は、やはりこのチームでは一枚上のスキルを持っていると思います。
プレービジョン、判断力、判断のスピード、テクニック、運動量。
全てが良い選手なので、順調に伸びていって欲しいですね。

大津は、相変わらず上手くは無いですが、いつかの鈴木隆行選手のように、泥臭くで良い選手ですね。
こういう選手、やはりチームに一人は必要です。

2−0にしてからは、永井を入れて、カウンター狙い。

     永井
原口   東    斎藤
  山村    山口
比嘉 濱口 鈴木 酒井
     権田

不発でしたが、作戦としてはまともだったと思います。

ただ、カウンターと永井の活かし方に関しては、まだまだ課題が残ると思いますが。。

ディフェンスラインからの1発のパスで崩せると大きいのですが。。

この試合、全ての選手が良くやっていたと思います。

ただ、これで本番で通用するか?というと、それは又別問題なわけで、本番までの課題は山積みでしょう。

そして、その課題を克服するためには、何と言っても、強いチームと試合して、課題を見つけることですね。

それしか方法は無いと思います。

強いチームとやると、今まで出来ていたことが全て出来なくなる時があります。
でも、その状態を克服することが出来れば、充分闘えるようになるでしょう。
そのためのスキルは有りますから、あとは経験と実戦ですね。

そのためには、A代表やクラブチームと試合しても良いかもしれません。

そのあたりは、是非協会にお願いしたいものです。

ちなみに、本気で勝つためにオーバーエイジを使うなら、当ブログの推奨は、
CBトゥーリオ、SB長友、FW本田 ですね。

それでは、本番も楽しみにしておりますので、ぜひ頑張ってください!

P.S
そろそろ、ファッションについても書きたいと思ってます。お待ちを〜

パンツに関する革命的な提案

昨年は原発事故による電力不足の影響もあり、当店が数年前から提案している原発無くても大丈夫な涼しくて快適でカッコイイ仕事着としてのTシャツの提案が、広く社会的に拡散した年でした。

蒸し暑い夏の夜、井の頭線の車内で、ネクタイを締めた人が一人も居ない状況になった瞬間は、革命が起きた気分でした!

そのTシャツフォーマル化プロジェクト
http://guild3.exblog.jp/i17/に続く、algorithm project第二弾のサンプルが先日上がってきました。

今回のテーマはパンツ。

ずっと暖めていたテーマなのですが、仕事で着れるTシャツの下に着れるものが欲しいという皆様の要望に答えまして、その答えをお見せしたいと思います。

このプロジェクトでは、私達が日々働いたり暮らしたりしている中で履くパンツの革命的な提案を行います。

詳細は近日中に行いたいと思います。

お楽しみに!!

ザックジャパン ワールドカップ アジア3次予選ウズベキスタン戦ホーム分析

遅くなりましたが、サッカーです。

2014年ワールドカップ アジア3次予選 第6戦

2月29日(水)19:30 / 会場:愛知・豊田スタジアム

日本0−1ウズベキスタン
得点者 シャドリン(後半9分)

GK:1川島永嗣
DF:15今野泰幸
 5長友佑都
 →3 駒野友一(後半39分)
 6内田篤人
 20吉田麻也
MF:7遠藤保仁
 17長谷部誠
 10香川真司
FW:8藤本淳吾
 →21 乾貴士(後半15分)
 9岡崎慎司
 16ハーフナー・マイク
 →19 李忠成(後半21分)

この試合、
予選通過は決まっているし、順位も最終予選に関係無いという、はっきり言って消化試合。

モチベーションの欠如が懸念されましたが、案の定そうなりました。

ザッケローニにはいくつか選択があったと思うのですが、この試合には、欧州組を含むフルメンバーでの闘いになりました。

その理由として、ブラジルワールドカップアジア最終予選の3連戦が始まる6月まで、国際Aマッチデーが無いということがあります。

ようするに、この機会を逃すと欧州組を招集出来ないわけです。

なので、消化試合なんだけれども、無理矢理欧州組を呼んで試合を行ったというわけです。

ですから、基本的にテストです。テスト

選手達は、怪我しないように慎重に闘ってました。
その部分が、あと15セン足りないという状況の原因だったと思います。

一方、ウズベキスタンは、若手中心なので、アピールのためにガンガン来ました。

その差は大きかったように思います。

もちろん、この試合勝つためであれば、国内組中心でモチベーション高いチームでやれば勝てたかもしれませんが、もう、この試合しか最終予選まで呼べないという状況では、ザッケローニの気持ちも分りますという試合です。

で、いくつか気になる点がありました。

この試合、最終ラインは、バルセロナ方式でパス回しをしていました。
バルセロナ方式というのは、2センターバックが外に開き、ボランチの一人が後ろに下がってきて、両サイドバックは高く上がるという方式なんです。

でも、当ブログが再三指摘しているように、このやり方でこのメンバーだと、カウンターに弱いのが明らか。

基本フォーメーション

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
  遠藤    長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

バックラインからのパス回し
こんな感じになります。

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
長友   長谷部  内田
     遠藤    
  今野     吉田 
     川島

この状態でボールを失うとどうなるか?

今野+遠藤+吉田の3人で対処するわけです。

3人とも足が速くないんです。

読みは速いんですよ、読みは鋭い。
だから、取れれば良いんです。

前線からプレッシャーがかかっている状況なら、上手くボールを奪えるんです。

でも、どこかでフリーでボールを持たれると危ないんです。

この3人とも、カバーリングがあまり上手く無いですから。

実際、失点したシーンが、もろにこれでした。

いや、上がっていた内田は、なんとか戻ってきましたよ。

内田のカバーリング能力というのはスゴいんです。
内田が居なくなった鹿島の試合を見るにつけ、内田の偉大さが分りました。

同様に、長友のカバーリング能力も極めて高いのです。

でも、二人が同時に上がっていたら、カバーリング能力が極めて落ちてしまうんですよ。

それがこのメンバーでありフォーメーションということです。

その日本の弱点をウズベキスタンは冷静に突いてきましたね。

ですから、このメンバーで闘うなら、バルサ型ではなく、ゆりかご方式、つまり、サイドバックの一人が後ろに余った状態で、センターバックの一人が前に行く方式が良いわけです。

このフォーメーション

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
長友   遠藤   長谷部  
     吉田    
  今野     内田   
     川島

又は、このフォーメーション

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
 遠藤  長谷部  内田 
     今野     
  長友    吉田       
     川島

これなら機能することが、過去の試合で証明されています。

バルサ型をやるなら、伊野波のような、足が速くてカバーリングの上手い選手を一枚センターバックに入れないとダメです。

では、なぜ又、バルサ型になったのか?
おそらく、遠藤と今野が同じチームになって、ガンバをバルサ型にしたからなのではないかと思います。未確認ですけど

藤春の居ない時のガンバのディフェンスの弱さにそっくりです。

そういえば、当時の安田のポジショニングと、この試合の長友のポジショニングがかぶりますね。。

それから、失点の場面は、今野のポジション取りを修正出来れば、ディレイ出来たと思います。
今野がカバーリングの位置に入ってしまったので、相手のパスコースの選択肢が増えてしまい、他の選手のポジショニングを難しくしていました。
それが失点の直接の原因でしょう。

あの場面では、今野は、相手フォワードをオフサイドの位置にさせるポジショニングが必要だったと思います。

それから、藤本淳吾は、どうもフルメンバーになると機能しないようだ。
なぜなんだろう??
相性なのか?約束事の問題なのか?

国内組とは、あんなに機能したのに。

そして、乾だが、内側に入り過ぎだ。
が、フィットすれば、もっと上手くいくと思う。

そして、ハーフナーが機能しなかったのは、香川のポジショニングに原因があると思う。

香川が下がり過ぎて、ハーフナーを活かすことが出来なくなっていたのだ。

つまり、ハーフナーの側に人が居ない状態になっていた。
いや、長友は上がってきてましたけど。。

そこは香川のポジションでは??
基本的に長友は外を回った方が効果的=シュートの上手さが香川と長友では全然違う。
故に、香川がゴール近くに居た方が点が取れる可能性が高い。

長友は、インテルでも内側に入り込み過ぎるような気がしている。
もちろん、ゴールを狙ってアピールするためもあるのだろうが、あのポジショニングをすると、長友が最も得意とする裏へ抜けるスピードやカバーリング能力を活かすことが出来ないと思う。

インテルが弱いのも、このことと無関係では無いはずだ。

そして、この試合で長友がこのポジショニングをしたのは、左サイドが同型の岡崎だったせいもある。
左サイドの裏のスペースを取れる岡崎の存在が、長友の良さを消し、結果的に長友が内側に流れ、香川のスペースを消しという悪循環を生んでいたようだ。

岡崎が得意な左サイドでの起用というザッケローニの配慮が逆効果を生んだのだろう。

あくまでも、組み合わせの問題だと思う。

なので、この試合では、こうするのが良かったのではないかと思います。

    ハーフナー
香川   藤本   岡崎      
  遠藤    長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

ただ、こうすると、藤本の左右両足が使えないというのがネックになってくるので。。

本田不在の場合は、やはりこれですね。

    ハーフナー
香川   憲剛   岡崎      
  遠藤    長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

911の11ヶ月前に事件が起きることを知った映画監督のインタビュー

エディー・マーフィーの映画『大逆転』などでアカデミー賞を受賞した著名な映画監督であるアーロン・ルッソ氏が、死の半年前に語ったインタビューです。

911について語られています。
是非見てみてください。

彼もまた癌で亡くなりました。

「友は、911を事前に予告した」 アーロン・ルッソ (1 of 2)
http://www.youtube.com/watch?v=EeWqlJHzcSo
*本編は3分くらいから始まります

「友は、911を事前に予告した」 アーロン・ルッソ (2 of 2)
http://www.youtube.com/watch?v=f0PDhMZf6Yc

以下は、文字起こし抜粋です。

以下引用

その彼が、9/11の11ヶ月前に《これからある出来事が起こる》と言ったんです。

それがどんな出来事かは言わなかったけれども、その出来事ゆえに我々はアフガニスタンを侵略してカスピ海から(石油の)パイプラインを引くし、イラクを侵略して油田を確保し、中東に(米軍)基地を構築して、あの辺をニュー・ワールド・オーダー(新世界秩序)に取り込むと。

それからベネズエラのチャベスをやっつけるんだと。

そうしたら彼の言ったとおりに9/11が起って。

彼は米兵がアフガニスタンやパキスタンの洞窟を探し回ることや、【対テロ戦争】が始まるけれども本当は敵なんかいないし、それら全部が巨大なでっち上げだと話していましたよ。
政府がアメリカの人々を支配するための手段だって。」

インタビュアー
「彼が【でっち上げだ】って言ったんですね?」

アーロン・ルッソ
「そうです。確かにそう言いました。 『対テロ戦争になる』って笑いながら。

中略
アーロン・ルッソ
「そうです。永遠に続く・・敵が存在しない戦争が。
だから勝者も特定できない。
ええ、誰が勝ったかなんて言えないんです。だって倒す敵がいないんだもの。
だから戦争は延々と続く。その間彼らはやりたい放題だ。
アメリカ市民は恐怖で縮み上がって。
いいですか、この対テロ戦争というのは詐欺です。茶番なんですよ。これを声に出していうのは容易なことじゃない。なぜって、みんな怖気づくんです。言うと基地害扱いされる。
でも真実は、真実は暴露されなければいけない。
だから私はこのインタビューを受けてるんです。

紛れもない事実は、『対テロ戦争』は詐欺で茶番だということ。

えぇ、イラクでは戦争をやってますよ、我々が侵略したんだから。みんなあそこでは闘っている。
でも『対テロ戦争』はジョークだ。

9/11に何が本当に起きたのかを、誰が犯人かを理解するまでは———だってそれが『対テロ戦争』が始まった原因なんだから。
そこから発生してるんですからね。

9/11がこれを始めさせたんだから。その9/11の根っこを、9/11の真実を把握しなければ、この対テロ戦争は絶対に理解できません。」

中略

彼に聞いたんです、
『それで一体何になるんだ?君は有り余るほどの財産を持ってるし、充分すぎる権力もある。そんなことをして一体どんなメリットがあるのかい?何が最終目的なのか?』って。

彼は『最終目的は人々にチップを埋め込んで社会全体を支配することだ(※)』と、銀行家、エリートや知事なんかが世界を支配できるように、と。

それで僕は『CFRのすべてのメンバーが君と同じことをやってるのか?』と訊きました。
彼は『いや、そうじゃない。大半は正しいことをしてるよ』と言いました。
『社会主義的に見えた方がいいから。我々はみんなに社会主義は実は資本主義だって気づかせないようにしている』と。
『アメリカは社会主義国家になりつつある』と、実は今や共産主義になってるけど。

中略

アーロン・ルッソ
「いいえ。あるとき彼は『仲間になったらIDカードをあげるから、アロン、チップも。“K・M・A”』って書いてあるチップを」と言ったんです。

KMAってなんだい?と聞くと、『kiss my ass(俺のケツにキスしろ)さ。
誰でも——警官とかがお前を止めようとしても、そのチップやIDカードを見せればもう邪魔はされない。俺たちの仲間なんだから。』と。

それから『なんで他の奴らのために闘ったりするんだ?どうしてだい?彼らは支配されているべきなんだ。彼らは…。

君が支持している憲法ってのはホンの少数の者のためなんだぜ。
ホンの少数だけがそう生きられるものなんだ。
最良の社会とは、すべてを支配するエリートに導かれたものだと俺たちは信じている』と。

だから僕は「とてもそんな風には思えない。神が僕をこの世に生み出したのは、僕が人間としてベストを尽くせるようにだと信じている。それはすべての人間に言えることだ。君や他の連中の奴隷や羊になるためじゃない。どうして君がすべてを支配したがるのか?わからないよ。なんでそんな必要があるんだ?」と言ったんです。

CFRの人達がみんなニックを同じ考えなのか?訊いたけれども答えはノーで、彼らは社会主義が一番だと思っていて正しいことをしていると思ってると。

でもトップにいる人間たち以外
他のメンバーは真実を、何が起きているのかをわかっていない。

中略

アーロン・ルッソ
「ペテンですよ。全部ヤラセで、詐欺行為です。」

インタビュアー
「彼は笑っていましたか、それとも冷たい口調だった?」

アーロン・ルッソ
「あれは笑いに近かったですね。冷笑というか。笑って『そういうもんだよ』っていう感じ。

『なんてみんなバカなんだ、俺たちは何でもやりたい通りにできる』って。」

以上引用終わり

ザックジャパン2012開幕 アイスランド戦分析

久々のザックジャパン公式戦です。

戦術的にどうとか、試合内容がどうとかいう試合ではないが、テストとしては良かったのではないか。

2月24日(金)19:20 / 会場:大阪・長居スタジアム

日本3−1アイスランド

得点者
前田遼一(前半2分)、藤本淳吾(後半8分)、槙野智章(後半34分)
スマウラソン(後半48分)

GK: 12 西川周作
DF: 3 駒野友一
  → 2 伊野波雅彦(後半19分)
  15 今野泰幸
  → 6 森脇良太(後半37分)
  4 栗原勇蔵
  → 20 近藤直也(後半31分)
  5 槙野智章
MF: 7 遠藤保仁
  17 増田誓志
  8 柏木陽介
  → 14 中村憲剛(後半0分)
FW: 18 前田遼一
  16 大久保嘉人
  → 9 田中順也(後半0分)
  10 藤本淳吾
  → 11 石川直宏(後半19分)

4-2-3-1
     前田
大久保  柏木   藤本
  遠藤   増田
槙野 今野 栗原 駒野
     西川

     前田
田中   中村   藤本
  遠藤   増田
槙野 伊野波 栗原 森脇
     西川

初出場の鹿島の増田がフル出場

それなりに使えそうな印象なのは収穫。
ただ、まだまだ物足りないのは確かである。
まず、鹿島で定位置をきっちり確保して活躍してからでしょうね。

槙野の左サイドバックは良かった。

前にやっていた時も良かったので、向いていると思う。
場合によっては、長友より良いかもしれない。

長友は、センターでの守備とビルドアップの面で不安がある=もちろん、それを補ってあまりあるスタミナとスピードはあるが。。槙野には、その欠点が無い。

その上、クロスの精度もシュートの精度も高い。

藤本淳吾がとても良いパフォーマンスだった。
おそらく、今までの代表で試合やった中でベストだったと思う。
特に中村憲剛との絡みは圧巻

久々の大久保は全然実力を出せなかったみたいだが、ザックジャパンのやり方が難しいと言っていた。
常連組とそうじゃない人とのクオリティの差は、システム理解の差なのかもしれない。

田中順也は、使えそうな印象。
体幹がしっかりしているので、強いチームとやっても大丈夫そう。
今までのザックジャパンには居なかったタイプなので、面白そうですね。

中村憲剛は素晴らしかった。
トップ下も良いが、遠藤不在時は、ボランチでも良いと思う。

遠藤は、言うまでもなく素晴らしい。
遠藤を見ていると、はやく遠藤を凌駕する若手が出てこないものかと思う。
A代表に出て来る若手とは、まだまだ差があり過ぎる。

久々代表復帰で注目していた石川直宏だが、空回り
まあ、何度かやれば面白い存在になると思う。
ただ、宮市が入ってきたことが、どう出るか?

課題の今野不在時のセンターバックをテスト出来たのも良かった。
伊野波と近藤のセンターバックは、知力と運動能力が高いと思う。

背の高さは無いが、190センチの相手フォワードは押さえ込んだ。

アイスランドは、思ったよりは弱くなかった(強くも無かったが。。)
話題になったハンドスプリングスローは、アイスランドの高さを活かそうという考え方なのだろう。

子供達に流行そうだが、高さの無い日本がやっても仕方が無いとは思う。

一番効果的なスローインは、クライフが言っているみたいに、『一番上手い選手が投げて、それを誰かが戻して投げた選手が蹴るというやり方である』と、当ブログは思います。

ロングスローは、それなりに効果的とは思いますけど。

ところで、なぜアイスランド代表だったのだろう??
国際親善試合というのは、外交上必要なのだとは思うが、本当に代表を強化したいのであれば、国内の試合に関しては、必ずしも外国の代表ではなく、たとえば柏レイソルと試合するとか、U23日本代表と試合するとか、日本代表のAチームとBチームで試合するとかした方が、より効果的な強化が出来る(興行的にもモチベーション的にも)と思うのだが、どうなんだろう??

それから、次回のウズベキスタン戦にボルトンの宮市を招集するようだが、やっとレギュラーに定着しそうな時期に、予選通過が決まってる試合に日本まで呼ぶのはどうなんだろう??

もちろん、本人は嬉しい部分もあると思うが。

欧州から日本への往復は、想像以上に過酷なんですよね。
コンディションを崩さなければ良いが。。