Blog

Olga/Etw.Vonneguet

Olga

Fashion maison Etw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)
Designer

▶Web site
▶Collection
▶Twitter
▶Facebook

004/ XANADUと光源に込める意味。

私がほぼ一年前、
原宿を「葬送」という怪し気なコンセプトで
情熱の赴くまま、コレクションを引き連れて闊歩していたとき、

その一年後に、デザイナーとミューズ展、Salyuさんと出会う機会に恵まれるとは
正直思っていませんでした。

その頃の私は、作る事しか能がなく、
ただ作る事だけが楽しかった。

新しいアイディア、イメージ、デザインは浮かんでくる、
技術もある。デジタルという新しい手法にも取り組んでいました。
でもそれをどうやって、誰に伝えよう、
そう思っていました。

大きなバックを持ち、
たった一人で全国を回った事もあります。

それでも服さえ見てもらえないことも多かった。

それが、XANADUという場所は、
オーナー兼バイヤーでもある本橋さんは
私のコレクションをワンラック取り扱ってくれました。

そういった経緯があります。

誰も見向きもせず、

売れない、と言われた、
私も気に入っていた真っ赤なワンピースは

スタイリストのタケダトシオさんの手を経て、
いずれSalyuさんの手に渡ることになります。

そして今、デザイナーとミューズ展に彼女との作品を展示、

次回のSalyu Combo Tour 2010 衣装トータルプロデュース決定、

11SS東京コレクション参加というところまで来ました。

もし、あの時、XANADUに向かわなければ、
赤いワンピースが気に入ったから、それも置いて欲しいと、本橋さんに言われなければ、

今のボネゲも、デザイナーOlgaも、

いままで魂を込めてきた服達も、技術もアイディアも

きっと泡の様に消えていたと思います。

この一年で、デザイナーとしても、
今後ブランドを長くやって行く人間としても、
学ばなくては行けない事を傷を増やしながらも学んで行った感じがします。

彼の目には、初めて見た私のコレクションは、
どのように映っていたのでしょうか。
彼の千里眼や、バイヤーとしてのセンスを
さらに裏付けするように、私は動いて行きたいと思いますし、

もし私に、僅かでも「可能性」という物があるとすれば、

それは決して、私自身だけによるものではありません。

私を支持してくれる、周りの多くの人たちによるものです。

それが無ければ、エトヴァス・ボネゲは成り立ちませんし、
これからもそうです。

私自身、不器用な事も苦手な事も多いのですが、
何かが必ず還元されるように、
正直でありたい、
真摯的でありたい。

そして最後に、Salyuさん、
服達がSalyuさんに着てもらう事で、息をしているように見えました。
「MUSE」とは「女神」という意味です。
服達はとても幸せそうでした。
ありがとうなんて、何度何度も言う物ではないような気がするけど、
言葉にならない、伝えきれない思いがそこにはあります。

だからこそ、次のコレクションは「光源」なのです。
光のみなもと。
xanaduも、Salyuさんも、
私の考えや、言葉を見せる機会を与えてくれたchange fashion.netも、
多くの人に対する感謝も意味しています。
一人一人の手によって、光は作られると思っています。

明日はデザイナーとミューズ展最終日です。
トークセッションは16時から。

その後のパーティーでは、お酒を用意して、お待ちしております。

今後の私の姿勢によって、
関わって下さった多くの人へ、
感謝を示して行けたらと

真摯に思っています。

Comments are closed.