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Olga/Etw.Vonneguet

Olga

Fashion maison Etw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)
Designer

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ショップ/ガン/エイム

今日のブログは長いですよ。
ひとまず、
この週末、ゆるくやっていたのにも関わらず、
足を運んでくれた皆様に
まず感謝の意を。

有り難うございます。

今のファッションブランドは、
とにかく合同で色々やる事が多くて、
展示会とか、ショーとかそうなんですが、
これは数十年前までは考えられなかった光景だったと思うんですが、

ボネゲが単独で色々やることが多いのは
偶然今までそうだっただけなんですけど、

今回のショップもブランド同士の合同でなかったにもかかわらず、
ICCHOの協力もあって
色んな人に会えて。
stop byするよりは、
into itな感じで、
何となく来る、というよりは、
ボネゲって何、という士気の高い感じで
出会う人も色々と新鮮でした。

彼は
私よりもボネゲのプロダクトを理解しているんじゃないかというくらい、
評価してくれています。なんなら身を削って応援してくれてますね。
今一番ボネゲの服を持ってるのはICCHOです。

基本的には、好きです、と言ってくれる人に対する、
ブランド側の門は開けているし、
企画も、
なんでも
話して下さいという
スタイルなので、
私自身も壁はないので。
私と何かやりたいとか、
飲みたいとか、話してみたいとか、話しかけてくれれば全然。

あと
とある所でボネゲはオンリーショップを出すという
噂が流れてるみたいですが、
それは全くの誤解で、
いつかやりたいよねえ
と漏らしただけなんで。

でもこういう
サンプルセールとはいえ
ブランドの看板でショップらしきものをやるというのは、
とても貴重な場所に思えて仕方ないわけで。
誰が着るのか、誰がファンなのか、誰のためになんのために
というところが見えないのは、私には苦痛なので。
やる気が一切起きなくなるという。
特になんのために、が見えないのは。
なんでもそうだとおもいますけどね。
そこは結局、
お金という無感情な固形物そのものが
モチベーションに直結しないわけで。
ブランドに対して投資する人の、扱う人の、
「思い」や、「動悸」や、「ストーリー」に
突き動かされるんですよ。

だから「次」を造り出せるんであって。

サンプルセールに来てくれた高校生が居て、
5千円の商品でものすごく迷ってるわけですよ。
それを見て、私がその子に与えたいものって、
5千円の商品を買って欲しい事なんかじゃねえとか思うんです。
この子には、夢を見て欲しいと思うんですよ。
お母さんがその日誕生日だったみたいで、
結局ボネゲの新作のアロマをあげてしまいました。

でもそれでいいんですよ。
その子からお金を巻き上げる事が、
私のやりたい事じゃない。

経営する人間にとって、全く持ってチグハグな話しで、
経営者として失格です。

ファッションとはいえ政治的な部分は拭えない事もある。
キレイゴトで飯は喰えないかもしれない。

でもいんだ。
めんどくさい事は嫌い。
でも正しい事や、人は信じる。

今日、やっと帰宅して、
友人から久しぶりのメールで、
ガンになったっていう内容で。

デザイナーになった自分は、
当然の事ながら
何も出来ないんかとか思ったら、
馬鹿か。と思わずにはいられなかったわけで。

でも活躍を期待してると、
最後の一文に書かれたら、
何があってもやってやんよと、
涙ぐみながら、そりゃ思うよ。

なんかすごい、大事なことを
もう一度思い出したような気がして、
今日は寝付けない。

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