ぼくのアトリエはカルチベイトというギャラリーさんと一部空間をシェアしていて、そのカルチベイトで本日から近藤さくらさんの「うず」が始まっています。
*展覧会の画像があります。真っ白な状態で「うず」をご覧になりたい方はそっとこのページを閉じて下さい。
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今回のメインはこちらの絵。
3年の月日をかけてゆっくりゆっくり描いていったそうです。
この絵を前にすると、その奥行きの深さに落ちて行くような感覚を覚えます。
この感覚は生い茂った木々をじっとみつめる事に似ている。そんな気がします。
森を深く見つめると、森は「森」という単体の存在として突然に生まれたのではなく、そこにある草木それぞれの「いまよりもいい環境に我が身を置きたい」というシンプルな思惑が複雑に絡み合い無数のレイヤーを生み出した結果として形成されている事に気づきます。
そしてその単純な本能を繰り返した結果に生まれる木々の集合体としての恐ろしいほどの緻密さにハッとさせられるんです。
この絵は、線が絡み合っているだけの単純な絵。
だからこそ線の一本一本の意思がむき出し、絡み合っているように感じます。
この絵の線、それは一本一本に至るまで生きた植物。この絵は森そのもの。
そんな風に思います。
これから毎日アトリエに作業しにいけばこの森をみれる。贅沢な話しです。
みなさまもぜひ。