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Sise

Sise

デザイナー 松井征心

文化服装学院卒業後Siseを立上げる。
耳に伝わる音や響き、確かに存在する目に視えない何か。
自身の持つSTYLEに始まる感性を身に纏う、をコンセプトにコレクションを展開する。
2010-11秋冬シーズンより東京コレクションに参加。
2012年6月よりMARK STYLER株式会社の傘下となりコレクションを発表。
→ MARK STYLER

シンプル

すごく、凄く、久しぶりのブログになります。

現在は次のコレクションの真っただ中!!

満身創痍であります。

そして久しぶりに書く今日のブログは、このブログを書かなくなった理由の一つでもあるtwitterです。

一言で簡単に情報を発信出来るというい気軽さを身方に随分大きな存在になってしまったと僕は思う。

ブログは時間がかかるから、、、

『コトバ』で伝える。

簡単な事なのに文字にするというとても強い方法には一文字がとても大事になってくる。

だから何度も何度も書き直し時間を費やす。

それとは対照的に気軽に情報を発信出来るハズの存在との付き合い方が、、、
気軽だからこそのツールとの付き合い方が僕には難しくなってきてしまった。。。

「今、呟いていいのかな?!」
「これは呟いて大丈夫かなー?!」
「返信したいのになー!!」

書き出すとキリが無い程に、、、

そしてその情報量の多さに、、、

だから僕は初心に!!

少し悩んだけど、、、

とてもシンプルにいこうと想います。

伝えたい事は年に2回のコレクションで!!

そして時に想う事はこの気まぐれなブログに!!

とてもとてもシンプルに伝える事が出来たらと!!

だから、、、
何だか、、、
凄く勝手だけど、、、

『らしいね!!』って思って頂けたら幸いです。

最後に、、、
返信出来なかったけど、呟きに返信くれて凄いうれしかったーーー!!

感謝感謝でした。

ブラックスワン

見てきた。

単純にかっこいい!!

そう思った!!

単純にかっこいい!!って難しい。

良い映画か?!って言われると各々で意見が別れる所だと思うけど『かっこいい』。

勿論、ストーリーがある物だから全編を通してかっこいいわけじゃないけど見せ場があると言うのか何と言うのか。

幾度となく書いているアミダラ女王を演じたのもナタリーポートマン。

僕がスターウォーズを見てこの世界に足を踏み入れたようにブラックスワンがきっかけでコスチューム、またはメイクといった世界に憧れ、踏み入れる何らかのきっかけになれば良いな!!なんて勝手に思いました。

少なくとも、10代の僕が見たら刺激を受けたと思う!!笑

名前のない少年 脚のない少女

映画の題名です。

エンドロールが終わるまで席を立てない!そんな映画だった。

直感のようなもの。

いわゆるミニシアター、単館系の映画は好きくないからホントに見ない。

でも、これはどうしても見たいと思っていた。

予告を見たわけでもない。

よくある雑誌の片隅にある映画告知の中の一つであったそれはとても大きい。

『the self』が終わったいま、過去の『schreet』から『トビラ』にかけての時のように、シーズンが被さるがごとく頭をよぎっていたそれは着々を姿を成そうとしている。

頭からではなく心から。

その声を大事にしたいと思う。

体の成長に心が追いつかないが故に感じる想い。
周りの全てが敵に見え全てが窮屈に思える。
それはヒリヒリと痛みを伴っていたはずなのに多くの人は忘れていく。

そして人はそれを大人になる事だという。

次の言葉は引用になるのだけど、

『その事を忘れない者もいる、ガス・ヴァン・サントのように、思春期の特別な感覚を拾い、紡げる人たちがいる』

僕はその紡げる人たちの一人でいたいと思う。

ミニマムであっても想いを紡げる人でいたいと!!

だってそこから始まったのだから!!

劣等感やコンプレックスといったネガティブな想いをとびっきりのポジティブに!!

此処にいるんだと言う証明に!!

これもまた引用になるが、

『大人はポエティックなものを感じ、思春期を過ぎた者は自分が感じたような感情、思春期を思いだし、思春期の若者たちは自分を見つけ、それにみたないもの達は理解出来ないけどよかったと言う』

この映画を見て何を想うのか?!

全てに憤りを感じていた時代。

最後にこの映画の中で音楽はとても重要なポイントを占めている。
いつものことだけど音楽の持つパワーを感じずにはいられない。

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2011-12 A/W collection visual『ライトセーバーとチェロ』

今回、今まで築いてきたイメージと大きく違うヴィジュアルに多くの反応を頂きました。

そして、それが否定的では無かった事がとても嬉しい。

全ての写真に意味を込めて撮影に挑みました!!

その中でも、当初の思惑より派生して個人的な思いが詰まった一枚です。

ライトセーバーでチェロを奏でている。

僕が今の世界に入るきっかけにもなった『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のアミダラ女王の衣裳。

その衣裳は今でも鮮明で多くのきっかけを中学生の僕に与えました。

それから多くの月日が流れ、少しだけ違うけど洋服の仕事をしています。

しかも今回撮ってくれた夢画さんをはじめとても素敵な人達に恵まれて。

その中で果たして、僕は素敵な音を奏でられているんだろうか?!

『the self』

自分自身に投げかける、そんな少しオセンチな思いのこもった一枚になりました。

3月15日〜

今まで各シーズンポロポロと開催していた予約会ですが、今シーズンは東京を皮切りに静岡、大阪とフルサンプルを揃えての開催をさせて頂く事になったのでお知らせさせて下さい!!

どのお店も初期の頃!!っと言ってもブランド自体がまだ3才ぐらいなので2年ぐらいですが、お取り扱いして頂いているお店での開催なのでとてもとても嬉しいです。

最近良く思うんだけど最初はブランドとショップの関係という図式なのは当たり前!!
だけどそこから人と人の関係になっていってそこにはそれぞれの個性があって、距離感もバラバラなんだけど凄く楽しい!!

人と人の関係が築けないとやっぱり色々と難しい事が出てくるもので、、、

とても当たり前の事なんだけどね。

なんて事を考えます。

若干、脱線しましたが、、、

下記の日程なので皆様、どこかお近くまで足を運んだ際には是非、寄って下さいね!!
そして、袖を通してみて下さい!!

シンプル、ミニマムに限らず、服と言うのは着てみて初めて良さが分かる!!っと言うのが僕の考えの一つです。

そして、袖を通した時にその服を着た毎日が想像できて、手元に届き、明日着て出掛けるのが待ち遠しくて仕方ない!!なんて思って頂けたら幸いです。

『東京』
4.15 ~ 4.17

Wut berlin
東京都渋谷区神宮前5−1−15−1F

『静岡』
4.24 ~ 4.30

Narrenschiff
静岡県静岡市葵区紺屋町5−7 田中ビル2F

『大阪』
5.6 ~ 5.10

VOLCAN&APHRODITE
大阪府大阪市中央区西心斎橋2−10−22 ヒロセビル6F

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『 the self 』

2011−12  FALL / WINTER COLLECTION

ブランドがランウェイでのコレクション発表を中止、または延期するにあたって色々な意見があるものなのね。

ファッションの世界に身をおいている一人としてファッションと言うものがどういうものなのか嫌と言うほど重々に分かっているつもりです。

夢、ファンタジー、創造、ビジネス、、、ファッションと言う一言の中には色々な事柄が集約されていて個々のブランドによってその中の比重が違う。

ランウェイ形式の発表を「中止」っと言う決断を下すのは簡単な事ではなかったです。
前のブログにも書いたように最終的には気持ちで決断したけど、簡単に決断を下せなかった理由もまた気持ち。

何ヶ月と言う時間の中、何を見て何をしてても意識の片隅には次のコレクションがあって、最初は朧げなモノがどんどん姿を現し形を成してゆく。
そして、絶大なる信頼を寄せる演出家のもと鋭い指摘をされながらも一つの意思の元へと向かい、わずか10分程度の意味を持つshowtimeと言う時間の中に集約する。
だから夢があるのだと思います。

その10分を中止!っと決断した今、妥協で次のコレクションを発表するのだけは嫌!!

年末に開催した写真展『 辿ーten- 』でご一緒した写真家、宮原夢画さんと次のコレクションの為に写真を撮り下ろします。

夢画さんとは出会って何年も経つけどSiseのlookを撮ってもらうのは初めてです。

そんなシーズンのテーマは『the self』

頭の中にある確かな「確信」を抱きながらお披露目するのが楽しみしかたがありません。

近く、ご案内が手元に届くと思いますが、、、

4月5日〜8日までは渋谷にて開催されますIquest co.,ltd. Presentsに

4月8日〜10日までは個人展として青山にありますValveat81 galleryにて写真を含め会場を作ります。

お手元に届くINVITATIONには、
4月5日〜8日までがBuyer Press Only
4月9・10日がfor Friends となっています。

個人的には
5〜7日Buyer様
8日  Press様
9〜10日Friends様

っがお薦めです!!

ですが、何はともあれ兎にも角にも楽しみにして頂ければ幸いです。

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おもい

3月28日に予定していたコレクション発表を東日本大震災の現状を考えた結果、中止する事にしました。

今まで、多かれ少なかれ何かしらの「想い」を大事にコレクションを製作し発表してきたつもりです。

だから、多くの想いを込めて製作してきたコレクションだけどそれ以上にブランド、そして僕自身の気持ちに、想いに正直に従い決断します。

中止をするにあたって関係者の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございません。
ですが、ご理解して頂けたら幸いです。

ずっと、大事にしてきたから。

そして決断した今、ネガティブな感情ではなく次へ!そしてそのまた次へ!!っと熱く、静かに想いを馳せています。

2011−12  FALL / WINTER COLLECTION 『 the self 』

Sise
松井 征心
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Sise × muga miyahara 『 辿 ーtenー 』

「辿 -ten-」

其れは僕等が失ってしまったモノ
其れは僕等が忘れ去ってしまったモノ
其れは僕等が置き去りにしてしまったモノ

其処彼処に漂う其れ等は
例えば真昼の空に浮かぶ白い月の様に
幽かでも確かに其処に「在る」という安寧を与える

彼方此方に潜む其れ等は
例えば両の目を見開いた侭で見る真昼の夢の様に
僅かでも其処に「在る」という確信を脅かす

記憶は曖昧で、幾度となく上書かれ、カタチを変え、格納された瞬間に、
其れは変え難い想い出となる
けれど曖昧な理由は持続させる事で生きるに値する理由となるだろう

呪縛から解き放たれた四肢は僕等に自由を与え
跳ね上がり駆け回り立ち止まる

追い掛けて掻き集めた何時かの僕の姿は妖の様だろうと
其れは此れ迄と寸分も違わぬ僕自身だ

あの頃の僕等は
与えられた自由に束縛される僕等の不自由さを嘲るだろうか

「点(ten)」と「点(ten)」を辿り出逢う
僕等の未来は眩い程の輝きに満ちているだろう

『9646』と題し発表したSise 2011 spring summer collection

今回『9646』から派生した新たな物語を写真家 宮原夢画 と共に

『 辿 – ten- 』と題して新たに撮り下ろしました。

そして、青山にあります『 Valveat 81 gallery 』にて写真展を開催します。

詳細

「 Valveat 81 gallery 」

openning party
2010 . 12 . 21 18:00~21:00

107-0062 東京都港区南青山 4 – 21 – 6 2F

2010 . 12 . 22 ~ 2011 . 1 .10 12:00 ~ 20:00
03 – 6406 – 0250
www.valveat81.com

近く、招待状がお手元に届くと思います。

皆様、是非見にいらして下さい。

とても素敵な作品になっています。

sise  sise.jp
muga miyahara www.muga.tv

強さ

10月22日に発表した2011S/S collection。

テーマは『9646』だった。

『9646』とは松本大洋原作のアニメ「鉄コン筋クリート」の主人公クロとシロから。

本編とはあまり関係ないんだけど、海辺で終わるシーン。

映画は終わっても2人は成長してゆく。

そんな思いからスタートしたコレクションでした。

少し前のブログでも書いたけどこのテーマでいこう!!っと決定打になったのはホリエさんとの出会いです。

実は言うと今回は本当に悩んでたから。

今までは多かれ少なかれ過去の想い!っみたいな物をテーマに組み立てていて、、、。
2009S/S「schreet」から2010A/W「トビラ」にかけて描いた過去の想い。

『人生という長い時間の中で少年期と呼ばれる美しくも時に残酷な時間
短く限られているからこそ美しくも儚いこの瞬間は誰にも訪れて過ぎ去り、やがて忘れてゆく
誰にでも訪れるが故に、それに気付けないまま大人になってしまった少年達
そんな少年達が悩み葛藤しながらも恋をして輝き、夢を見ていたあの頃に

   いま、想いを馳せる』

上記の文章は「schreet」の骨組みとなったコトバです。

そして、今のSiseの礎となる大事なピースの一つでもあると思っています。

でも、そんな過去から少し離れてみようと、、、みたいと。。。。

だから悩んでた!!っというよりは足掻いていたのかな?!

それでも人生には時にこんな瞬間があるのです。

運命と言うと大袈裟だけど何て言うのかね、、、

そんなタイミングを身方に描い今シーズンは少しの強さを意識しました!

だってクロとシロだもん。

必死に戦っているでしょ?!

大切な物を守ろうと必死になればなるほどその大切な何かを傷つけてしまう。
それに伴う、焦燥感や孤独感といったマイナスの感情。
仮にそれが仕方のない事なのだとしたら、それに耐えうる強さを!!

結果、、、

意識した甲斐があったのか多くの人に「強くなった」「男らしくなった」っとの言葉を頂きました。

そして全てが終わった今思う事は、生意気だけど『まだまだこれからだね!!』っという事です。

最後に携わってくれた全ての方に多大なる尊敬の念と伝えきれない感謝を。

ありがとうございました。

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待ち

写真のアップ待ちです。笑

今日から展示会スタートです。

会期:10月29日〜11月2日
場所:ギャラリーベルカプリ 2F
住所:港区北青山3−13−7
時間:12:00〜19:00

です!!

青山のとても良い環境です。

是非!!

展示会が終わって、写真がアップされたらたくさんの事を綴りたいと思います。

『 NO . 9 6 4 6 』

本日、ようやく招待状を全て発送しました!!

ちょっとギリギリです、、、苦笑

招待状の表にはINVITATIONの表記がないのでご注意下さい。。。

正方形の白い封筒が届いていればそれです!!

シーズンテーマは『 NO.9646 』

今までのようにコトバはなく、なんだか表面上は物静かです。

そんな一見静かに思えるシーズンですが少しの強さを手に実は内なる蒼い炎を燃やしています。

楽しみにしていて下さい!!

Sise 2011 spring/summer collection

『 NO.9646 』

日時:2010.10.22 FRI 4:30 open 5:00 show start
会場:ちとせ会館 8階  
東京都渋谷区宇田川町13−8

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音楽

siseは背景に音楽が無い!または見えないブランドだと良く言われるけどその通りだと思う。

そんな一見無縁に思える音楽のお話。

以前書いたように音楽の力はとても大きくて羨ましく思う事さえある。
多くの人が音楽と共に時を過ごし、その曲を聞くとその時代を想いだす。
良い事も悪い事もすべてが懐かしさに変換されて、、、

僕は雑食!っと言っても良いぐらいに色々な音楽を聞いてきました。

学生時代の通学中はヘッドフォンから大音量で流れてくるメロディーを力にこの世界の主人公にでもなった様な気がしていた。

もぅ何年前になるだろう??!
そんな時代に良く聞いていたあるバンドがあります。

『STRAIGHTENER』

もちろん今でも聞くし、アルバムが出たら買う!!
そんなバンドです。

話しは少しそれるけど、仕事柄色々な人に会います。
でも、僕は好きな人には会いたくない。
っと言うと語弊があるけどずっとファンでいたい!!っと思うから。
だからお会いするチャンスがあったとしても足踏みをしてしまう。
そんな天の邪鬼な所があります。

ストレイテナーのホリエさんも友人を介し、何度か会える機会があった。
でも、さっき書いたように足踏みをしていた。
会ったからファンでは無くなる!!っと言う訳では勿論無い。
ただ純粋にファンでいたい!!っと。

ここからが本題です。

siseの次のコレクションテーマが何となく頭に浮かんでは消え、消えては浮かびを繰り返していた時に見た映画があります。

映画「ソラニン」

劇中で流れてくる音楽が本当に良かった。
エンドロールには『ent』の表記が。。。

その後、『ent』=『ホリエアツシ』っと分かるまでに時間はかからなかった。

それからと言うもの、朧げでしかなかった次のテーマが核を成していきそれと共にショーの音楽は『ent』以外に考えられなくなっていった、、、
なので友人に連絡し、『ホリエさんに会いたい』って。。。苦笑

初めて食事をした日は緊張したな!
会うだけでも緊張するのに、siseの次のコレクションで音楽をお願いしたいと思っているものだからそれはそれは緊張して。。。
その話を切り出すまでに2時間近く。。。

そのぐらい本当に好きで聞いてたんだよ!!って言う言い訳を。。。。。

今、ここには2011春夏コレクションの楽曲があります。

学生の頃、少しでも世界の主人公にしてくれた声を聞いた時には泣きそうになりました。

『9646』・・・ent

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