Fashion Show

CHRISTIAN DADA

真部脩一氏、吉田達也氏らの総勢30名から構成されたブルータルオーケストラ「VAMPILLIA」の生演奏にのせて披露された今回のコレクション。
テーマは「FENGHUANG(中国語で鳳凰)」。鳳が雄、凰が雌を示すことから雄と雌の融合をキーワードとして抽出している。
袖にブラックのレース刺繍を施したスタジャン、ベルトでウエストマークしてフレアシルエットを描くコート、メンズシャツのカジュアルシャツなど
羽根を直接的に表現するのではなく、レース刺繍やレースアップ、カッティングによって色濃く表現した。

レザーによるレースアップドレスの骨格をなぞるようなフィット感、細身のレザーライダースといったシルエット面でも中性的なデザインを展開。フェザーを大胆にあしらった靴を担当したのは、革を中心に鞄や靴を手がけるMasaya Kushino。鳳凰というテーマを受け、「鳳凰から天国の階段をイメージして、僕の靴を履いて天国に上り森川君の服で蘇るというイメージで制作しました。」と串野氏。デザイナーの森川氏は「串野さんのオートクチュールの靴などを混ぜることで、融合という部分でリアルウェアである服とリアルクローズではない服との融合というのも表現しました。」と語った。

赤青白黄黒の五元色を用い、ブラック地にイエローレースを施したセットアップや赤や青のダウンパンツ、浮薄工場ではなく布工場で縫製したスラックスを提案。スポーティなアイテムに刺繍を施すといった作業工程にも融合の要素が混ざる。

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Tomoka Shimogata


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