divka

divka(ディウカ)は、様々な実験を通じて、まだ誰も知らない服を、デザイナー達自身も知らない服を作り出そうとしている。

今季のコレクションは、子供たちの撮影したいくつかの写真から始まっている。ピント外れの、あるいは構図の定まっていない彼らの写真。そこには、一つの対象として被写体を認識する以前のイメージが写りこんでいるように思われた。

服の制作過程において、いくつもの分岐を辿り、その選択がもたらした形から、また新しい選択を続け、服を完成させて行く。それは、曖昧だった部分を明確化していく作業であり、そうであり得たかも知れないほかの多くの可能性の中から、唯一のイメージを実現させていくことに他ならない。一方で、、作りかけのトワルの持つ、一つの形を取る以前の、どこに向かっているのかデザイナー達にさえ分からないイメージのざわめきに心を打たれることもあるという。今回のコレクションでdivkaが目指したのは、そのざわめきを一枚の服に焼き付けることだった。


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