Fashion Show

shunsuke hatakeyama

今シーズンより新章がスタート。「少年は少年のままでいられない」という考えから少年が今の心のまま大きな他者(社会)と出会い、そして一番特別な他者と出会うという物語から服づくりが始まっている。シーズンタイトルは「öの終わり」。「ö」は数学において空集合を意味するという。このタイトルのもと少年の激動の物語が3章にわたり展開される予定だ。

少年が仕事を始めたというイメージをエプロンやネクタイで表現。 ファーストシーズンから継続で作られているベーシックシャツは2つのアイテムに発展。 シャツの袖口は長めに設定し、第一ボタンが外しやすいデザインやドレス寄りの比翼ボタンシャツを提案。大きめのシルエットのコートやボリューミーなニットのロングスヌードなど、少年が大人びた服を着ているような印象に落とし込む。ドロップショルダーコートやリネンコートなどにはiphoneや名刺ケースに適した小さなポケットを設け、仕事を意識したディテールが見られる。

シャツやロンググローブのカフスには和紙を繊維状にして織り上げた生地を使用している。また今年春より造花作家として活動を開始した向井日香氏とコラボレートした檜と花のコサージュが登場した。

Text:Tomoka Shimogata


Comments are closed.