ADEAM

今回のMercedes-Benz Fashion Week TOKYOで最年少デザイナーとして初のショーコレクションを発表したADEAM。テーマは、”ELECTRIC OCEAN”。発想の原点は歌川国芳の「宮本武蔵の鯨退治」から。”ELECTRIC”という言葉には海の持つダイナミズムと同じく歌川国芳の金魚やエイを描いた絵、そして葛飾北斎の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」などからインスパイアを受ける。

今回のコレクションのテーマカラーはグリーンイエローやキングブルーなど色鮮やかなネオンカラーで構成され、また今回初めてオリジナルプリントにも挑戦している。このオリジナルプリントは蜷川実花氏の画集「Liquid Dreams」の幻想的な海の世界をベースに、印象派の絵画のようなプリントに。
また泡を彷彿とさせるジュエリーも印象的なアイテム。ルサイトというアクリル樹脂を使用して作られた球体のビーズはミニマルなスタイルにエッセンスを加える。

ADEAMのブランドコンセプトである“伝統と革新の融合”という言葉通り、歴史ある美的な作品たちを現代の解釈というオリジナリティを発揮し、新たなデザインを創造することを追求したコレクション。

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Fumiya Yoshinouchi


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