Fashion Show

Paul & Joe Sister

“マリーアントワネットの庭園とトリアノンの農園”そして“『ローズマリーの赤ちゃん』のミア・ファロー”と2つの題材をインスピレーション源に展開された今シーズンのPAUL & JOE SISTER。
メインの薔薇の他に様々な種類の花と動物をプリントしたフェミニンシックな装いからはノスタルジックな雰囲気が醸し出された。

レース、ギャザー、プリーツ、刺繍をあしらった60年代を憶わせるブラウス、ハイウエストで切り替えたAラインのワンピース等のシルエット。
これらのデザインディテールは、映画『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)主演のミア・ファローをミューズに、幼さを残した少女のような雰囲気が漂わせ、PAUL & JOE SISTERらしいコケティッシュなスタイリングが提案された。
プリントは、ヴェルサイユ宮殿の中の離宮トリアノンの鳥小屋、家畜、庭園の花々などをアイデンソースに。
生地は『トワル・ド・ジュイ』と呼ばれるロココ調絵画を思わせるフランスの伝統的な布や柄を各アイテムに多用。
他にも布帛の素材とニットで作られたカーディガン等の異素材を組み合わせたアイテムも加わり、伝統的な要素と現代的な要素をバランス良く取り入れたガーリーなコレクションを展開させた。

また、充実したルームウェアや小物等も注目。
ルームウェアでは今シーズンのオリジナルプリントが施されたキャミソールワンピース、半袖ワンピース、半袖や長袖のトップス×パンツと様々なパターンが着心地の良い柔らかい素材で作られ、合わせて身に付けるランジェリーやヘアバンドも加わった。
小物でも、今季のプリントで使用されたキャラクターである“リトルベア”と“花”がふんだんに施されたバッグ、ベルト、ウォレット、カードケース、ブックカバー、キーホルダー、ハンカチーフ、折りたたみ傘と多数展開。

ハイセンスなパターンオンパターンのスタイリングも、PAUL & JOE SISTERのコレクションではイージーにコケティッシュな装いにまとめ上げてくれる。

Text:Kumiko Kobayashi


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