Fashion Show

TARO HORIUCHI

『INNOCENCE OF LIGHT』。写真家ライアン・マッギンリーの作品“Highway,2700”からインスパイアされた今シーズン。文明社会にいる若者達がまぶしい光をみて自然に帰っていくというイメージをカミュの「異邦人」に綴られた言葉”太陽がまぶしすぎたから”に投影し、光が心理的なものを変化させるという思考を巡らせた。

彩度の高いコバルトブルーやイエローのポリエステルパンツ、アシンメトリーのロングスカート、グリーンのシャリ感があるドレスと、黒のクラシカルなテーラリングから光を想起させる鮮やかなカラーパレット、そしてヌーディーなレースと白の世界へとグラデーションを演出。

メタリックを取り入れたり、コットンシャツの袖口には色味を透かせる。コートの脇にカッティングを施したりと光を象徴するようなディテール使いが特徴的だ。
ペイズリーレースのジャケットコートや総レースのスリムパンツと次第に淡くフェードアウトしていくようなアイテムには刺繍などテクスチャーを加え、陰影や透け感が膜のように残る。

PATRICKとのコラボスニーカーはレース仕様で登場。都会的なエレガントでスポーティーなコレクションとなった。

Text:Tomoka Shimogata


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