Fashion Show

IN-PROCESS BY HALL OHARA

「都会的な遊牧民」という言葉のヴィジュアル的イメージのリサーチから、“Juxtaposition 2つの関係性のない組み合わせ”“Placement 配置”“Exaggeration 誇大”“Distortion ゆがめる”“Minimalism 単純簡潔・非個性化”という5つのキーワードからデザイン、パターン的構成、グラフィック、テキスタイルに落とし込む。

近年注目されているノマドの生活スタイル。環境の変化に不満や不安を覚えるのであれば、環境を変えることでその土地の良さを再認識でき、移動した場所での経験が自信の源にもなる。何がおころうと自分は自分であり、それを受け入れ、失敗や経験から自信を持って強く前に進んでほしいという思いを込めて。

ショー前半は都会的なイメージからロンドンの90年代のグラフィティー・スタイルや光沢あるナイロン素材、ボマージャケット、シャツというように主要アイテムは構成され、ショー後半には遊牧民・ノマドからインスパイアーを受けたオーバーサイズもの、郵便のプリントやテント、レイヤースタイルとさらに長方形のパターンで作られた寝袋を服に作り替えたアイテムを披露。

代名詞とも言えるプリントストッキングをコーディネートに取り入れ、独特の重量感ある構造的なトップスが映える。既存の服に対して挑戦的なアプローチを試みるコレクション。

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Fumiya Yoshinouchi

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