Fashion Show

runurunu

ファッションウイーク中に行われた全身を白塗りし、アイテムを着用した舞踏家が、その場で踊るというインスタレーションからリンクさせた今回のコレクション。
舞踏家が“和”の印象が強かったため、その印象を道着のようなデザインでアイテムに昇華。そして紅と白を中心にコレクションを展開する。

今シーズンからパターンを引いて、補正も行ったというrunurunu。既存の方法に捕われない自由な服作りに今回から整合性を待たせ、新たなアプローチで自身のイメージを表現する。

立体作品の多かった前回までとは異なり、立体的なイメージを極力平面に落とし込み、以前よりも着やすさも追求。ドルマンスリーブのスウェットに、アシンメトリーな柄や臓器の造形。またいつもよりカラートーンを落としコントラストの明暗を弱める。

生命の象徴である“紅”と無の象徴である“白”。動的であり静的であるそれぞれの交錯するイメージは、服そのものの両義的な性格を見るもの着るものに感化させるコレクション。

Text:Fumiya Yoshinouchi

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