Fashion Show

Etw.Vonneguet

「1/2 -La moitie half」がテーマとなった今季。銀箔が敷かれ、青の蛍光灯が照らされたランウェイを黒いハイウエストタックパンツや前面がグラデーションされたモノトーンのツーブロックシャツが反射する。細かい繊維で形成された白金の帽子に、水彩絵の具を布に直接染み込ませたようなテキスタイルを展開。

シャツやフレアスカートなどは、ブラックをベースにピンク×イエロー、ピンク×ライトグリーンの淡く穏やかなカラーパレットが並んだ。片方の袖が極端に長いニットやボリューミーなロングニットなど、全体的にざっくりと編み込まれ、スタイリングの中心となるニット類。ストールが付属されたようなトレンチコートやチェック×ダンガリーのシャツジャケット、シャツを変形させたようなチェックスカートと、定番アイテムに一癖効いたアイテムが登場した。
また、腕下の脇腹部分に結び目をつくるイエローカットソーや羊毛のような柔らかさを感じる起毛カーディガン、クッションのように膨らんだダウンジャケットも登場。

「服を作る上で量産して、服を着るのは自分だけでなく、それ以外のお客様やお店側の99%。服は自分が作ったが、あとはどう思うか。」今回のコレクション発表にあたり、いろいろな人の意見を聞いたというデザイナーのオルガ氏。今後、99%にあたる彼らに「服の価値を決めてもらう」という思案のもと、服の値段を決めてもらう試みを考えているとのこと。

Photo:Yukako Tomita Text:Tomoka Shimogata

Comments are closed.