Fashion Show

MITSUSHI YANAIHARA

「small exchange」をテーマに、加工違いなどによる同素材の表情のミックスを打ち出したデザインを展開。裏地のジャガードを表にしたニットやポケットを付けた後にボタンホールを設けたボアジャケットなど裏表、手順を交換するといった異なる質感や印象の違いの面白さを壊すことで描いていく。

植物プリントの桐生織セットアップ、経糸のみを切り、菱形模様を描いたカット刺繍によるエンジニアジーンズなど、伝統技術を生かしながら特殊加工によるユニークな生地を生み出している。襟がストール仕様になったストライプシャツやファスナーコートなど、ベーシックな色合いでディテールの組み替えに凝ったデザインが特徴。

「花を描けば街になる」と題されたサルエルパンツやジャケットは、表面の凹凸が複雑な表情を見せる。月柄などのストールやショールは女性にも人気のアイテム。編み目を増やし自然なカーブを付け、羽織ると肩に沿うようデザインされたものなど足しすぎない面白さを追求する。

Text:Tomoka Shimogata


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