Fashion Show

Kagari Yusuke

「世界は全てカバンとして持ち歩く事が出来る」をキャッチコピーに掲げ、新ライン[ virtual wall ]をスタート。世界をカメラで切り取り、そのデータをカバンにする。「デジタルカメラとプリンタを使う事で、目に映るもの全てはカバンとなりうるのでは?」そんな切り口でカバンを制作する。

東京の街にある様々な壁をプリントしたトートバッグやショルダーバッグ、そして新しい形のものとして、リュックを半分に切断したような片半分のバックを発表。こちらはオーダーで左右どちらでも選ぶことができる。その中にはiPhoneで撮った銀座の壁の写真も。

定番のwall, skin, 100年エイジングの各シリーズからも新しい形のものも展開。よりシンプルに無駄を削ぎ落としたデザインが特徴で、前回までは黒い雨だれだけであったが、今回から白い雨だれもデザインされ、またバッグの裏にも汚れを施す。
また、今回の展示ではプリズムの型を模して作った建築物のグラフィック映像も公開された。

日常生活の中で見過ごしがちな壁のデザインとそこに内包された時間、歴史。無機質な人工物が自然の力で風化され現前し、その意図しないデザインが持つ可能性に見るものを引き込むコレクション。

Photo & Text:Fumiya Yoshinouchi


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