Fashion Show

m’s braque

意匠的な素材や付属で独自のパターンメイキングを表現することよりスタートし、その圧倒的な背中の美しさ、こだわった‘物造り’を追求し、独自のスタイルを提案しているm’s braque。

今コレクションでは、古い写真集からインスピレーションを得て、そこに英国テイストを加えたアイテムを展開。

A/Wだが黒は使わず、豹柄などのアイテムの中に深いネイビーなどをいれることで全体を締めている。目につくアイテムは、シルクなどのデッドストックの薄い生地を、別の生地に裏打ちすることで洋服としての加工を可能にしたアイテム。見た目は重厚感があるが、表面の生地とは別素材が裏打ちされているために非常に軽く丈夫で、その上、表面はデットストックのアンティーク生地なので、とても気品があふれ煌びやかなアイテムに仕上がっている。その中でも、シルクに中綿のあるものを裏打ちしたキルティングジャケットは、表面の光沢のあるシルクがとても上品であり、保温性にも優れ着心地も計算されている。またこれらの裏ばりが施されたアイテムは、切りっぱなしのまま洋服にする事が可能で、一枚の布で作られたボックス型のシルエットが特徴的。

他にも、ジャケットにベストが付けられて、そのアンティークの生地に相まってクラシカルな雰囲気と実用性を備えたテーラードジャケットや、アルパカウールの最高に手触りのいいコート、大振りなデットストックのアンティークボタンを中心にデザインしたジャケットなどを展開。また、パタンナー出身のデザイナーらしい洋服を最大限までにミニマムにしてデザインされたバラバラの60パーツからなるパッチワークのジャケットは必見となっている。

text:Yoshiaki Miyahara


Comments are closed.