Fashion Show

LEUCADENDRON

ミッシング7

幽体離脱(out of body experience)の研究する事を主たる目的として
集まった行方不明者7名による地下組織。幽体離脱を都市伝説的かつ心理現象的理解から解放するとともに、科学的な知見から解明し、幽体離脱の一般化を目指している。幽体離脱を一般化することで、精神疾患大国日本の暗部に切り込むとともに、その根本的な解決が活躍の主な動機となっている。
メンバーの共通点は全員が失踪(missing)していることと、チベット仏教とチベット仏教に伝わる「死者の書」を信仰していることである。

minimal complexityというコンセプトに、現代アートやハイテクノロジー分野など多方面な分野との関係性による創造やコラボレーションによって、ファッションの領域拡張を標榜しているブランドLEUCADENDRON。

幽体離脱をテーマに『LEUCADENDRON presents Experimentation #1-ミッシングセブンの幽体離脱地下研究所 後編-』を行った。
前編では幽体離脱装置による人工的な幽体離脱を引き起こすということを前提に、衣服を含めたコンセプチュアルな作品を発表したが、後編にあたる今回では、「夢の世界観」や閉鎖病棟の「ホワイトルーム」などの、精神的な内なる世界を表現。

前編に発表されたコンセプチュアルな作品達の周りに宙づりにされた後編の作品達。現実と非現実の狭間のような空間には幽体離脱装置や鍛錬のダンベル、幽体離脱をイメージしたイラストレーションのZINEが並ぶ。

今回発表された作品は、精神病棟の閉鎖室である「ホワイトルーム」をイメージし、幽体離脱を起こしやすいと言われる眠る寸前に着たものを誘うガウンやパジャマ。幽体離脱によって理性が解放され、童心時代に戻ることから、子供服をデザインソースにしたアイテム。登場人物が日常とリンクするが、現実で起こりうるようでどこかに違和感を覚える体験をする夢をデザインソースとした、異素材の組み合わせ。

見た目ではわからず、着る事によってしかわからない内向きな事に気がつく事を大切にした作品が並んだ。

Text:Yoshiaki Miyahara


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