2011年9月14日、代々木第一体育館にてJoelle Gagnard SHOWが行われた。
常に変化する現代のファッショントレンドという波の中で、敏感に変化するヘアスタイルのトレンド。「ヘアをデザインする」という基本概念から発想された巧妙なバランス感覚で、リラックスした高級感を提案するヘアアクセサリーブランド「Joelle Gagnard」。
真っ青に染まった会場に姿を見せたのは、翼のように大きく羽根を広げた純白のヘッドピースをつけた2人の男性パフォーマー。巧みな動きが羽根をしなやかに揺らす。白鳥と黒鳥。クラシックバレエ「白鳥の湖」を想起させるかのように、ブラックカラーのヘッドドレスを身につけたモデルが次々に現れる。ヴェネチアンマスクが取り付けられた、背の高いフェザーアクセサリーや帽子のように広がる星形のピース。さらに片手をモチーフとしたパーツを大胆に乗せるなど、その世界観は「オペラ座の怪人」のようにも見える。仮面は、神・精霊・動物などそのものに人格が変化する、つまり神格が宿るとも信じられ、古来より宗教的儀式、儀礼またはそれにおける舞踏や演劇において多々用いられてきた。 歴史・伝統を重んじ未来を見据え今を創像する。
サングラスツリーや新聞紙から展開されたヘアアクセサリー。造形的なユニークな世界観が提示された。