Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO初日の10月16日、ポール・スミスが2012S/Sメンズ、ウィメンズの特別合同コレクションを東京ミッドタウンにて披露した。
日本には80年代初頭に初めて訪れてから、60回近く来日しているポール・スミス氏。震災の直後にも“日本のスタッフの少しでも力になれれば。日本の皆様の少しでも支えになれれば。”という想いから、単身日本に訪れ、そして今回再び、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO初日のトップバッターとして招かれ来日、日本では初のショーともなる。
その様な日本への愛と感謝を胸に開催されたショーは“I LOVE JAPAN”をテーマの元、ポール氏の愛のスピーチからはじまった。
メンズ、レディース共ダークブルーをベースに、色鮮やかなカラーをミックスしたコレクションは、ポール氏の得意とするテーラリングのスキルを重ね合わせる事により、リラックス感がありながらもミニマルモダンなマスキュリンスタイルに仕上げられた。
後半は、ビビットカラーを多用したアイテムが展開され、“虹”を象徴。
これは震災復興へのメッセージが込められたもので、“毎日が新しい始まり。虹の向こう側には必ず光が待ち受けているから。”とポール氏は述べる。
フィナーレでは、“All You Need is Love”をBGMに、七人のモデル達は色違いのシャツを装い“虹”を表したスタイルで、ポール氏は“I LOVE JAPAN”の文字が施さたシャツで登場し、心、愛情、友情、触れ合いなど、あたりまえである事に目を向ける大切さをショーで魅せた。
Photo:Koji Shimamura Text:Kumiko Kobayashi