2012 S/SのGalaabenD(ガラアーベント)は1912年に創刊され、パリモード界で最も影響力のあった高級ファッション誌“GAZETTE DU BON TON(ガゼット・デュ・ボン・トン)”をテーマに掲げた。
雑誌創刊時期はアール・ヌーヴォーからアール・デコへの転換期であり、女性に於いてのコルセットを使用した人工的な身体美のファッションから自然な身体美へ重きを置いたファッションへの移り変わりをみせた。
そのファッションの変化をメンズウェアに投影したコレクション。
ベージュ、ライトグレー、オフホワイト、ネイビー等の落ち着いた色調には風合いのあるダークレッド、グレイッシュピンク、グレイッシュブルーをアクセントカラーに。19世紀ヨーロッパを彷彿とさせる首元の大きなリボン、パフスリーブ、金銀のボタン、ペイズリー柄等、ラグジュアリー感のあるディテールと装飾で、トップス類のJK、シャツ、プルオーバーは全てオーバーサイズ、丈長に作られ流れる様なドレープが特徴的。合わせのボトムスはタイトに。アール・ヌーヴォーの曲線的なラインのアイテムと、アール・デコの直線的なラインのアイテムをコーディネートでミックスさせた。
対照的な要素を取り入れ絶妙にまとめた趣のあるエレガントなラインナップ。
2012 Spring/Summer Collection
『GAZETTE DU BON TON 』
・Designer/Miki Okawara
・Photographer/Naoki Ishizaka
・Stylist/Tetsuo Kitahara (Kitaharagumi)
・Hair & Make/Noboru Tomizawa (cube)