Fashion Show

mifrel

テーマは「うたた寝の色薫る」。うたた寝時の現実と空想の狭間で目の前に広がる、幻想的な風景を思い描く。服を視覚ではなく、匂いで感じること。それは嗅覚とは異なる、ただ”感じること”を意味するものだという。第三者に服自体が訴えかける何かを響かせる。

得意なニットを生かし手編みや刺繍、福岡県の久留米絣を用いて手の痕跡を残すように制作していく。衝動的に作られたひっかかりの糸をわざと残したり、天然の草木染めが生み出す彩色美を飾らずに、そのまま表現する。たんぽぽの綿が飛んでいるイメージをプリントした丸襟ブラウスやスカート、おもちゃを積み重ねたプリントソックスなど子供の頃、偶然描いていたような柔らかいイラストが印象深い。難しい説明を抜きにして、「可愛いものは可愛い」と感じた、その体験を大切にしてほしい。そんな誰かの心に響く匂いを薫らせたコレクション。

Text:Tomoka Shimogata

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