今回が初の展示会となるブランドtiitがS/S collectionを披露した。tiitはMIKIO SAKABE等で経験を積んだ岩田翔氏とOKIRAKU等で経験を積んだ滝澤裕史氏によるブランド。
リアルでウェアラブルな人の生活に馴染むアイテムのなかで少しだけ変化をつけた作品を提案する。岩田氏は「現在のファッションは服と人との距離が離れているのではないか」という問題意識をもち、記憶や潜在意識といった誰しもがもつ共感性の観点から服と人との関係を馴染ませることをテーマに制作していきたいと話す。そのためデザインは極力そぎ落とし、懐かしいと感じる要素も取り入れつつと、少し変化を加えてあるようでなかったアイテムを提案。差異のバランスの出し入れによってオリジナリティーの追求を試みている。
今期のテーマは「Knocking on memory」で人の記憶を揺さぶり、服に共感性を抱いてもらえるようなデザインをコンセプトに、和紙をラバープリントで圧着させたテキスタイルをセンターパートで切り替えたワンピースやカットソー、同じ和紙を用いた取り付け型の衿などありそうでなかった差異を楽しむアイテムを発表。
Text:Fumiya Yoshinouchi
「tiit(ティート)」
岩田 翔 / Sho Iwata
TAROHORIUCHIを経てMIKIOSAKABEへ入社、デザインアシスタントとして7シーズン経験を積み独立。他社ブランドへのデザイン提供も行う。
滝澤裕史 / Hiroshi Takizawa
セレクトショップBUCKBASEのディレクターを経てタートルストーンへ入社、自社ブランドOKIRAKUにて経験を積み独立。
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