2011年9月22日sunao kuwaharaが2012S/Sコレクションを発表した。
ラ・フェンテ代官山で行なわれた今季のテーマはロシアの建物やおばあちゃんの着ているワンピースなどから着想を受けたという「Russian Exoticism」。塗料で塗り固めたおもしろい質感のストローハットをモデルが被り、マトリョーシカの柄のようなロシアの民族調を思わせるテキスタイルと花柄、ドットを1つの服に落とし込んでいる。ショート丈のジャケット等の見返しには色鮮やかなエメラルドグリーンの生地が使われ、ロシアの色合いにマッチすアクセントに。ワンピースの裾には円形のワッペンがいくつも付けられ、重さによるすっきりとしたラインも表現。色とりどりなテキスタイルはシルクスクリーンなどさまざまな方法で染色されており、素材によって方法を使い分けている。少女の可憐さのなかにノスタルジックな感覚が同居したよう全49ルックのコレクション。
またショー終了後には「sunao kuwahara」のブランド創立10年目を迎えることを記念し2012 S/Sよりデビューするsunao kuwaharaのセカンドライン、「kuskus」も披露された。kuskusへの計画は昨年12月から始まっており、少しずつアイテムを発表しており、今回万を辞しての登場となる。sunao kuwaharaがもつデザイン要素にリーズナブルな価格とトレンドが反映されたコレクションは、今年の12月から店頭に並ぶ。Tシャツなどの柄には今期のsunao kuwaharaのテーマであるロシアのモチーフも多く使われ、統一感があったが、今後はそれぞれが別のテーマ、テイストに変えていき、コレクションラインには新しいものを、そしてこのセカンドラインはどちらかと言えばベーシックなものという理念をもち差別化をはかっていくそう。「同じ店舗に並ぶので、違いを見せながら如何にブランドとしての統一感を出していくかが大事だ」とデザイナーの桑原氏。両ブランドの今後の展開に期待したい。