今シーズンより宮前義之氏がISSEY MIYAKEウィメンズコレクションのデザイナーに就任。舞台はパリで初のコレクションを発表し、拍手喝采でフィナーレを飾ったショーの模様やコレクションのラインナップを、プレゼンテーション形式で日本でも披露した。
テーマは“Bloom Skin”。
硬く、引き締まったつぼみがゆっくりと花ひらき、さまざまな色と形で世界を彩る情景を、強さと繊細さを併せ持つ女性に捉えデザインに投影させたコレクションは、ベースのヌードカラーにイエロー、ピンク、ブルー等の鮮やかなカラーが加えられた風をはらむ軽いドレス達で表現された。
宮前氏の解説のもと、実際にモデルが着用し披露されたドレスは、大きな版がプリント可能な京都にある捺染工場で10色10版の色のグラデーションを表現した服、一見ドレスの装飾であるレース部分をガイドラインとして沿って折るとコンパクトにたたむことが出来るパターンの服、柔らかい肌触りでゆるやかなドレープをつくる高密度ポリエステル素材を使用した服など、色、パターン、素材までも拘り、これらの研究開発には直接様々な現地の工場を訪れたそう。
「服作りに携わる人、着る人、全てが夢と希望をもてるような仕事をしていきたい。」と考える宮前氏。今コレクションのショーにはその想いものせられ、産地の職人と協働するモノ作りの初心を伝えた。
そしてプレゼンテーション終盤では「新しい素材、違う素材を重ねて新たな一枚を作りたいと思っています。失敗を恐れずに、周りを信じてやっていけたらと思います。」と宮前氏の今後の活動への想いが述べられた。