Fashion Show

Nocturne #22

Nocturne #22が2012 S/S collectionを初のランウェイショーで発表した。今シーズンのテーマは、”detachable femininity(=取り外し可能の女らしさ)”。そもそもファッションなんて必要なものではないと語るのはデザイナー、鈴木道子氏。でもなぜそれに惹かれるのか。こうした矛盾を抱えながらも、今回提案したかったことというのが服を脱げばみんな一緒というテーゼ。
アイマスクを着用し、モノトーンでアシンメトリーなスタイルで、ショー会場である教会を闊歩するモデルは一般の人たち。服をみせるというよりはその服を着る人が注目されるようなそういう服作りがしたいとデザイナー、鈴木氏は語る。パターン造形に拘りをみせるアイテムが中心で、柄はボーダーやストライプくらいで基本は無地の素材を使用している。パンツ・スカートはプリーツやドレープが目立ち、建築的なデザインが特徴。デニムを張り合わせたかのようなスカートはNocturne#23のリメイクライン。
Yohji Yamamoto、Y’s Red Labelを経て今に至り、世界観や哲学を継承しつつも、新たなアイデンティティを確立する挑戦的なランウェイショーであった。

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Fumiya Yoshinouchi


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